1978年に初代モデルがデビューした三菱自動車工業のコンパクトカー「ミラージュ」は、1995年10月に4年ぶり4度目のフルモデルチェンジが実施され、5代目モデルに移行しました。キープコンセプトによるモデルチェンジで先代のような革新的な技術の導入はなかったものの、初の1.8Lガソリンターボ車が設定されるなどエンジン・ラインナップが一部変更されました。
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ボディは先代同様3タイプを設定
ボディ・ラインナップは先代と同様で、まず3ドアハッチバックと4ドアセダンがリリースされ、追って同年12月に2ドアクーペの「アスティ」がフルモデルチェンジを受けラインナップに加わりました。スタイリングは、先代同様の曲線的なフォルムが受け継がれた一方、4ドアセダンは6ライトウィンドウから4ライトウィンドウに変更されました。
ボディサイズは、ハッチバックが全長3,870mm×全幅1,680mm×全高1,365mm、セダンが全長4,290mm×全幅1,690mm×全高1,395mm、アスティが全長4,230mm×全幅1,690mm×全高1,365mmで、ハッチバックは先代から全長が短縮され、セダンは全高が若干低くなりました。ホイールベースはハッチバック/アスティは先代より25mm短い2,415mmとなり、セダンは同一の2,500mmでした。
多彩なエンジンを用意
サスペンション型式は先代同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:マルチリンク式を踏襲し、駆動方式も同様にFFとフルタイム4WDが用意されました。エンジンは、ガソリンは1.3L直4SOHCの4G13型、1.5L直4SOHCの4G15型及び同MVV仕様、1.6L直4DOHC MIVECの4G92型、1.8L V6SOHCの6A11型、1.8L直4DOHCターボの4G93型の6種類が用意されました。
最高出力/最大トルクはそれぞれ88ps/11kgm、110ps/14kgm、94ps/12.4kgm、175ps/17.5kgm、135ps/17kgm、205ps/28kgmでした。一方、ディーゼルは2L直4SOHCターボの4D68型(最高出力88ps/最大トルク18kgm)が用意されました。トランスミッションは各エンジンに4速トルコン式ATが設定された他、1.8L V6エンジン車以外に5速MTが用意されました。
ハッチバック/セダン系のグレード体系は、1.3Lに「F」「J」「VIE」が、1.5Lに「G」「VIE」「F」「X」「VIEエクストラ」「VIEサルーン」が、1.6L V6 に「V6 VIEサルーン」が、1.6L直4に「サイボーグ」「サイボーグRX」「サイボーグZR」「VR」が、1.8Lターボに「VR-X」が、2Lディーゼルに「VIEサルーン」がラインナップされました。
M/Cで安全装備を強化
一方、アスティは1.3Lの「アスティV」、1.5Lの「アスティS」「アスティZ」、1.6Lの「アスティR」「アスティRX」「アスティZR」のラインナップでした。そして1996年10月の一部改良で、全車にABSと運転席SRSエアバッグシステムが標準化されました。次いで1997年7月、ハッチバック1.3L/1.5L車にレトロ調の外観が備わる「モダーク」が追加されました。
追って翌8月のマイナーチェンジでフロント廻りやリア廻りの意匠が変更されると共に、1.5L MVVエンジンが廃止されました。次いで1998年1月にアスティに1.3Lエンジン搭載の「マリオン」が、同年10月に1.3L/1.5Lエンジン搭載の「アスティスポーツ」が追加されました。又、同月1.3Lエンジン搭載のハッチバック「モダークリミテッド」と、1.5Lエンジン搭載のセダン「エクシード」も追加になりました。
更に翌11月、アスティ1.6L車に大型リアスポイラーが備わる「アスティRXバージョンR」が追加されました。そして2000年5月に全車生産を終了、後継モデルとなる現行型ミラージュが登場するのはそれから12年後の2012年の事でした。
型式名:CJ1/2/4・CK1/2/4/6/8・CL2・CM2/5/8
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