ホンダのミニバン「オデッセイ」は、1999年12月に初のフルモデルチェンジを実施し、2代目となりました。初代モデルが予想以上の大ヒットとなった事もあり、冒険を避けたキープコンセプトによる手堅いモデルチェンジとなりました。又、先代の途中で追加された3Lエンジン搭載車は、「オデッセイプレステージ」の車名による派生モデル扱いからオデッセイの一グレードとなりました。
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先代のコンセプトを受け継ぐボディ
スタイリングは、先代同様やや背の高いワゴンという雰囲気を踏襲し、スライドドアを持たず全てのドアがヒンジタイプである点も受け継がれました。しかし、傾斜の強かったAピラーの角度が立てられ、先代よりも若干ボクシーな印象となりました。ボディサイズは、全長4,770mm~4,835mm×全幅1,795mm~1,800mm×全高1,630mm~1,655mmで、全高を除き先代から僅かに拡大されました。
ホイールベースは先代と同一の2,830mmで、サスペンション形式も4輪ダブルウィッシュボーン式が踏襲されました。車両重量は先代よりも重くなり、1,570kg~1,760kgとなりました。又、2列目シートの相違により6人乗りと7人乗りの2種類の仕様が用意される点も、先代から受け継がれました。
搭載されるエンジンは、発売当初は先代から受け継いだ2.3L直4SOHCのF23A型のみでしたが、翌2000年1月にオデッセイプレステージに搭載されていた3L V6SOHCのJ30A型が追加されました。最高出力と最大トルクは、前者が150ps/21kgm、後者が210ps/27.5kgmで、先代よりも若干のスペック向上を果たしました。トランスミッションは、2.3Lが4速、3Lは新たに5速化されたトルコン式ATが搭載されました。
2代目オデッセイのCM
3Lモデルにも4WDを用意、MCでスポーティグレードを追加
又、シフトレバーの位置がステアリングコラムからセンターパネルに移動されると共に、「Sマチック」と呼ばれるゲート式になりました。駆動方式は、2.3L/3L共にFFとフルタイム4WDが選択可能となりました(先代の3LモデルはFFのみ)。装備面では、先代同様SRSデュアルエアバッグシステムやABS、ブレーキアシストなどが装備されました。
2001年11月にマイナーチェンジを実施し、フェイスリフトを行うと共に、ローダウンサスペンションや17インチアルミホイールなどを装備するスポーティグレード「アブソルート」が追加されました。次いで2002年10月に実施された2度目のマイナーチェンジの際には、エクステリアの小変更や、アブソルートのアルミホイールのデザイン変更などが行われました。
2代目オデッセイは、初代モデルが登場した時のようなインパクトには欠けたものの、地道な改良により走行性能などが向上するなど、完成度が一段と高まっていました。販売面でも、先代に引き続き好調を維持しました。