BMWのミディアムクラス・クロスオーバーSUV「X4」は、2014年4月に開催されたニューヨークショーでデビューし、同年8月から日本での販売が開始されました。プレミアム・クロスオーバーSUV「X6」の弟分にあたり、「X3」のプラットフォームやパワートレインを流用しながらも、X6譲りのスタイリッシュなボディを纏う都会的なクロスオーバーモデルとなっています。
背が低いファーストバックボディを採用
スタイリングは、ボクシーなX3やX5などとは異なりクーペテイスト溢れるファーストバックのフォルムを持ち、更にボンネットやボディ側面のキャラクターラインによりスポーティなムードを醸すものとなっています。ボディサイズは、全長4,680mm×全幅1,880mm×全高1,625mmとX6より一回り以上コンパクトにまとめられ、X3に対しては全長が30mm拡大された一方で全高が50mm低くなっています。
ホイールベースはX3と同一の2,810mmで、車両重量も大差ない1,870~1,900kgとなっています。サスペンション形式はX3同様の前:ダブルジョイント・ストラット式/後:5リンク式で、駆動方式も同様に全車フルタイム4WD方式「xDrive」を採用します。日本仕様のエンジンは、欧州仕様にラインナップされる3種類のガソリンターボと3種類のディーゼルターボの中から、ガソリンターボ2種類がラインナップされました。
導入されたグレードは、2L直4ターボ(最高出力245ps/5,000rpm・最大トルク35.7kgm/1,250~4,800rpm)を搭載する「xDrive 28i」と、3L直6ターボ(最高出力306ps/5,800rpm・最大トルク40.8kgm/1,200~5,000rpm)を搭載する「xDrive 35i」の2種類が基本で、それぞれにスポーティな内外装や足回りが備わる「Mスポーツ」が設定されます。トランスミッションは、共に8速トルコン式ATとなります。
安全装備をはじめ各種装備が充実
又、速度に応じてステアリング操作に対するタイヤ角度を可変させる「バリアブル・スポーツ・ステアリング」や、コーナーリング時に内側後輪にブレーキを掛けアンダーステアを軽減する「パフォーマンス・コントロール」といった走行性能を高める為の装備の他、ワンタッチでテールゲートの開閉操作が可能な「オートマチック・テールゲート・オペレーション」のような便利機能も装備されます。
そして、安全装備が充実している点もX4の特徴となります。歩行者検知機能付の「衝突回避・被害軽減ブレーキ」をはじめ、車両の前方と側方の映像をディスプレイに映し出す「サイドビューカメラ」や、車両周辺の映像をディスプレイに映し出す「トップビュー」が標準装備される他、事故発生時に通信機能を使ってサポートする「BMW SOSコール」や「BMWテレサービス」などの先進装備も備わります。