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ビュイック センチュリー (3代目 1972-1977):センチュリーを名乗る第3世代の中型乗用車として登場

ゼネラルモーターズ(GM)は1972年、ビュイック・ブランドより、新型中型乗用車「センチュリー」を発売しました。センチュリーの名を持つモデルとしては、1936年から1942年にかけて生産された初代モデル、1954年から1958年にかけて生産された2代目モデル以来のリリースとなりました。

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ボディは3タイプ

プラットフォームは、ポンティアック・ブランドの「グランプリ」「GTO」「カンナム」「グランダム」、オールズモビル・ブランドの「カトラスシュープリーム」と共通の「Aボディ」が採用されました。ボディタイプは、2ドアハードトップクーペ、4ドアハードトップセダン、5ドアステーションワゴンの3タイプがラインナップされました。

このうちステーションワゴンには、3列シート仕様の「カスタムワゴン」も設定されました。スタイリングは、中央部がV字型に突き出たフロントグリルやパンパー、ボディ側面の独特なプレスラインが特徴でした。ボディ・ディメンションは全長5,321~5,542mm×全幅2,007mm×全高1,359~1,405mm、ホイールベース2,845mm(クーペ)/2,946mm(セダン/ワゴン)でした。

駆動方式はコンベンショナルなFRで、エンジンは当初5.7L V8OHVの2バレル仕様(最高出力147ps/最大トルク37.3kgm)または4バレル仕様(最高出力162ps/最大トルク36kgm)が標準でした。そのほかに、オプションで7.5L V8OHV(最高出力253ps)が用意されました。これらのエンジンに組み合わせられるトランスミッションは、3速MTまたは3速トルコン式ATでした。

V6エンジンを追加

ブレーキはフロントがベンチレーテッド・ディスク式、リアがドラム式で、タイヤはHR78-15が装着されました。その後、1973年に最上級グレード「ラグゼス」が追加されました。次いで1975年には、標準エンジンが3.8L V6OHV(最高出力112ps/最大トルク24.2kgm)に変更されるとともに、7.5L V8エンジンはステーションワゴン専用のオプションとなりました。

同時に、ラグゼスのグレード名が「カスタム」に変更されました。さらにこの年、センチュリー・クーペの廉価版となる「スペシャルクーペ」がリリースされました。次いで1976年にマイナーチェンジが実施され、ヘッドランプがそれまでの丸型2灯式から縦配列の角型4灯式に変更されるとともに、フロントグリルの意匠が変更されました。

続いて翌1977年には、ワゴンにオプション設定されるエンジンが7.5L V8から6.6L V8に変更されました。そして同年をもって生産を終了、翌1978年に全面的に刷新された4代目センチュリーがリリースされました。

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