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ビュイック リビエラ (4代目 1973-1976):オペラウィンドウを持つピラードハードトップに

ゼネラルモーターズ(GM)のビュイック・ブランドから1963年にリリースされた高級パーソナルカー「リビエラ」は、1974モデルイヤー(1973年)に3年ぶり3度目フルモデルチェンジを受け、4代目モデルに移行しました。プラットフォームは初代以来の「Eボディ」がキャリオーバーされた一方、ボディタイプやエクステリア・デザインは一新されました。

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キャリオーバーされたエンジンは出力が低下

引き続き2ドアのみが用意されたボディは、それまでのセンターピラーレスのハードトップから、センターピラーとオペラウィンドウが備わるピラードハードトップに変更されました。また、スタイリングも特徴的だったボートテールを廃するとともに直線基調のボディラインが採用されるなど、コンサバティブなイメージに変貌しました。

ボディサイズは全長5,664mm×全幅2,032mm×全高1,364mmで、先代から全長と全幅がさらに拡大されました。一方、3,099mmのホイールベースは先代と同等でした。駆動方式はコンベンショナルなFRを踏襲し、エンジンも7.5L V8OHVの「ビュイックV8」がキャリオーバーされました。ただし、最高出力は標準仕様で21psダウン233ps、スポーティ仕様の「ステージワン・パッケージ」で16psダウンの248psに留まりました。

組み合わせられるトランスミッションは、従来同様3速トルコン式ATのみの設定でした。また、ブレーキはフロントのディスク・ブレーキがソリッド型からベンチレーテッド型にアップグレードされました(リアはドラム式を踏襲)。そのほかの機構面では、先代から導入された「マックス・トラック」と呼ばれるトラクションコントロールシステムがオプション設定されました。

2度のフェイスリフトを実施

しかし、マックス・トラックは人気がなかったため、1974年モデルでオプションから落とされました。次いで1975年モデルでフェイスリフトが実施され、フロントまわりの意匠が一新された一方、エンジンの最高出力が208psにドロップしました。同時にステージワン・パッケージが廃止され、パッケージオプションは操縦安定性を向上させる「グランスポート・ハンドリング・パッケージ」のみとなりました。

続いて1976年モデルで再びフェイスリフトが実施され、フロントグリルの意匠が変更されるとともに、グランスポート・ハンドリング・パッケージに代わり「S/Rパッケージ」が設定されました。そして1976年の1977モデルイヤーで、全面改良を施した5代目モデルに移行しました。4代目リビエラは、没個性的なスタイリングが災いし販売面では振るいませんでした。

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