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シボレー ブレイザーS-10 (初代 1982-1994):日本製SUVに対抗するため登場した小型SUV

GM(ゼネラルモーターズ)は1982年、小型で性能に優れた日本製SUVに対抗するため、「シボレー・K5ブレイザー」の弟分となるコンパクトなSUV「シボレー・S-10ブレイザー」を発売しました。設計はK5ブレイザーとは別物で、小型ピックアップトラックの「シボレー・S-10シリーズ」がベースとなっていました。また、姉妹車種としてGMCブランドから「S-15ジミー」がリリースされました。

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前輪独立懸架を採用

生産はアメリカ国内の他、カナダやブラジルでも行われました。ボディタイプは当初、兄貴分のK5ブレイザー同様2ドアのみの設定でした。スタイリングはボクシーなフォルムを受け継ぎながらも、ヘッドランプは縦型4灯式のK5ブレイザーと異なり2灯式を採用するなど、威圧感を抑えた大人しい雰囲気を備えていました。

初期型のボディサイズは全長4,326mm×全幅1,661mm×全高1,633mmで、K5ブレイザーよりも二回りほど小さいディメンションでした。また、ホイールベースも150mmほど短い2,553mmに設定されていました。駆動方式はパートタイム4WDとFRが設定され、エンジンは当初2L直4OHV(最高出力83ps)が標準で、オプションで2.8L V6OHV(最高出力110ps)が用意されました。

組み合わせられるトランスミッションは、4速トルコン式ATのみの設定でした。サスペンション形式は、K5ブレイザーが古典的な4輪リジッド・リーフ式であったのに対し、S-10ブレイザーはフロントにダブルウィッシュボーン/トーションバー・独立懸架式が採用されました。また、ブレーキはフロントにベンチレーテッド・ディスク式、リアにドラム式が採用されました。

V6エンジンを追加

その後、いすゞ製の1.9L直4ガソリンエンジンと、2.2L直4ディーゼルエンジンが追加され、1985年にはそれらに代えて2.5L直4ガソリンエンジンが用意されました。次いで1986年、2.8L V6エンジンが電子燃料噴射仕様に変更されました。続いて1988年には、4L直6エンジンを採用したライバルの「ジープ・チェロキー」に対抗するため、4.3L V6OHVエンジン(最高出力150ps)が追加されました。

次いで1989年、4.3Lエンジンの最高出力が160psに高められ、翌1990年には2.8L V6エンジンが廃止された一方、5速MTがオプション設定されました。さらに、新たなボディ・バリエーションとして全長を4,491mm、ホイールベースを2,718mmに延長した4ドアモデルが追加されました。続いて1992年にフェイスリフトが実施され、内外装デザインが一部変更されました。

そして1994年をもって生産を終了、翌1995年に2代目モデルがリリースされました。初代S-10ブレイザーは、日本市場にも「S-10ブレーザー」の車名で左ハンドル仕様の正規輸入が行われました。

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