ダイハツ工業は2016年9月7日、新型軽トールワゴン「ムーヴキャンバス」を発売しました。30~40代の女性をメインターゲットとして開発されモデルで、全高1,700mm以下の軽自動車として初の後席用スライドドアを採用した事が最大の特徴となっています。又、女性ユーザーのニーズに対応したユーティリティの高さもセリングポイントとなります。
ミニバスがモチーフのスタイリング
ボディタイプはスーパートールワゴン「タント」と同様、ボディ両側にスライドドアが備わる5ドアとなるものの、助手席側にBピラーレスの「ミラクルオープンドア」を採用するタントに対し、両側ともBピラー付となる点が異なります。スタイリングはミニバスがモチーフとされ、1.5ボックス型のプロポーションや水平基調のベルトラインに加え、ファニーなフロントマスクが備わります。
又、ツートーンカラーが設定される事も特徴となっています。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,655mmで、ベースモデルの「ムーヴ」よりも25mm高く、タントよりは95mm低いディメンションとなっています。又、ホイールベースはムーヴやタントと同一の2,455mmとなります。車両重量は910~970kgで、ムーヴよりも70~80kg程重く、タントよりは10~20kg程軽くなっています。
エンジンはNAのみ
駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション形式はムーヴやタントなどと同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式(FF)・3リンク式(4WD)が採用されます。エンジンは、同社の多くの軽自動車に採用される0.66L直3のKF型を採用する一方、車の性格上ターボは用意されず、最高出力52ps/最大トルク6.1kgmを発生するNAのみの設定となっています。
又、燃費性能は低燃費技術「e:Sテクノロジー」の採用により、JC08モードで27.4~28.6km/Lという優れた数値を実現しています。一方室内は、センターメーターが備わるスカットルの低いインパネや、たっぷりと取られたフロントガラスまでの距離などにより、開放感溢れる雰囲気が演出されます。又、後席の座面下に「置きラクボックス」と呼ばれるトレイが備わる点も特徴となっています。
安全装備面では、レーザーレーダー+単眼カメラによる衝突回避支援システム「スマートアシストⅡ」をはじめ、軽自動車初のステアリング連動ヘッドランプ「AFS」や、駐車時や見通しの悪い交差点などでドライバーをアシストする「パノラマモニター」が用意されるなど、非常に充実したものとなっています。
グレード体系は、下からスマートアシスト無しの「L」「X」、スマートアシスト付きの「L SAⅡ」「X SAⅡ」「XメイクアップSAⅡ」「XリミテッドSAⅡ」「XリミテッドメイクアップSAⅡ」「G SAⅡ」「GメイクアップSAⅡ」がラインナップされます。