2013年にデビューしたホンダのミニバン「ジェイド」は、中国を生産拠点としてまず海外市場に投入され、2015年2月に日本国内でも販売が開始されました。「ストリーム」の実質的な後継モデルにあたり、ミニバンとしては背の低いディメンションを受け継ぎます。又、パワートレインにハイブリッドやダウンサイジングターボを採用し、低燃費を追求した点も特徴となります。
ボディはストリームより更に低く
ボディ形状はオールヒンジドアを採用した5ドアハッチバックで、近年のホンダ車に共通するブーメラン状のフロントマスクと共に、流麗でステーションワゴン的なフォルムを備えます。ボディサイズは全長4,650mm×全幅1,775mm×全高1,530mm、ホイールベースは2,760mmで、ストリームよりも全長と全幅、ホイールベースが拡大された一方、全高は更に低くなっています。
乗車定員は、日本仕様には3列シート6人乗りのみを設定、車両重量は1,510kgとなっています。サスペンション形式は前:マクファーソンストラット式/後:ダブルウィッシュボーン式で、駆動方式はFFを採用します。パワートレインは、まず最初に「ヴェゼルハイブリッド」と共通の1.5L直4エンジン+モーター+7速DCTから成るハイブリッドユニットが用意されました。
スペックはヴェゼルと同一で、エンジンが最高出力131ps/最大トルク15.8kgm、モーターが最高出力29.5ps/最大トルク16.3kgmとなり、JC08モード燃費は24.2~25km/Lとなっています。インテリア面では、開放感溢れるデザインのインパネに液晶式メーターが備わる他、ガソリンタンクを2列目シート下に設置するなどホンダ独自のレイアウトにより、広々とした室内空間を実現しています。
グレードは全3種類
グレード体系は、標準グレード「ハイブリッド」と上級グレード「ハイブリッドX」が設定され、後者には衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援システム、アダプティブクルーズコントロールなどから構成される安全運転支援システム「Honda SENSING」が標準装備されます。そして5月に、ステップワゴンにも採用された1.5L直4ターボエンジン(最高出力150ps/最大トルク20.7kgm)を搭載する「RS」が追加されました。
トランスミッションは7速マニュアルモード付CVTで、JC08モード燃費はガソリンエンジン搭載のミニバンとしては優秀な18km/Lとなっています。又、単にパワートレインを変更しただけでなく、フロアパネルやサスペンションの剛性を強化すると共に、ブレーキ制御により旋回性を高める「アジャイルハンドリングアシスト」を装備し、操縦安定性の向上が図られています。又、内外装も差別化され、随所にRS専用のパーツが装備されます。
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