マツダの小型クロスオーバーSUV「CX-3」は、2014年11月に初めて公開され、翌2015年2月に発売が開始されました。2014年9月に発売された4代目「デミオ」をベースとし、優れたトータルバランスを受け継ぐと共に更なる上質感を実現した他、国内モデルはディーゼルエンジン車のみが用意された事も大きな特徴でした。
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立体駐車場に収まるサイズとアグレッシブなデザイン
ボディサイズは全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mmで、5ナンバーサイズのデミオより一回り拡大されたものの、SUVとしてはコンパクトであり、全高が殆どの立体駐車場に収まる高さである事も特徴となっています。ホイールベースはプラットフォームを共有するデミオと同一の2,570mmで、トレッドのみが拡大されています。
サスペンションはデミオ同様の、前マクファーソンストラット式/後トーションビーム式で、車両重量はデミオよりも100kg以上重い1,240kg~1,330kgとなっています。ボディ形状は5ドアハッチバックで、近年のマツダ車に共通する「魂動」をモチーフとしたアグレッシブなスタイリングを持ち、SUVでありながらスポーティな雰囲気を醸すものとなっています。
エンジンはディーゼルのみ
エンジンは、デミオ1.5L車と同様の「SKYACTIV-D1.5」と呼ばれるS5-DTPS型直4直噴ディーゼルターボ1種類のみで、最高出力105psはデミオと同一ながら、最大トルクはそれよりも大きい27.5kgmとなっています。トランスミッションは、デミオ同様マツダ独自のSKYACTIV TECHNOLOGYが導入された6速MTと6速トルコン式ATが用意されます。
駆動方式も、デミオ同様にFFと「i-ACTIV AWD」と呼ばれるマツダ独自の制御によるフルタイム4WDが選択可能となっています。燃費は21km/L~25km/Lで、デミオには及ばないものの、SUVとしては優秀な数値となっています。又、ディーゼルエンジン特有のノック音を抑制する世界初の機構「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を採用した事も、CX-3ならではの大きな特徴となっています。
デミオ譲りの装備
インテリアは、インパネをデミオから流用しながらも、独自の内装により上質感が演出されたものとなっています。又、デミオと同様に、前方から視線を逸さず運転する事を可能とする装備として、「センターディスプレイ」を全車に、同じく「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」を上級グレードに搭載しています。その他、カーコネクティングシステム「マツダコネクト」が標準装備となっています。
CX-3は、十分以上な動力性能とデミオ譲りの優れた操縦安定性や乗り心地、そして扱い易いサイズやスタイリッシュなデザインなどを兼ね備えた、魅力的なクロスオーバーSUVとなっています。発売開始以来販売面でも好調で、国内市場においてはデミオに次ぐマツダのドル箱的存在となっています。