ホンダのコンパクトワゴン「シャトル」は、「フィット・シャトル」の後継モデルとして2015年5月に発売が開始されました。フィット・シャトルがフィットの派生モデルとしての生い立ちを持つのに対し、シャトルはフィットとは別のモデルとして専用の内外装デザインにより差別化を図った他、先代比では燃費性能の改善やラゲッジスペースの拡大などが行われました。
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新車購入ガイド:【2023最新】シャトルの値引き 納期
ワンモーションフォルムを踏襲しつつ新鮮味を付加
スタイリングはフィットシャトル同様のワンモーションフォルムを踏襲しつつ、フロントマスクのデザインやサイドのキャラクターラインが現行型フィットにも通じるモダンなイメージに変貌しました。又、フロントマスクはフィットと異なる専用デザインの採用で別モデルである事を主張する他、ガソリン車とハイブリッド車で異なるデザインが採用されています。
ボディサイズは全長4,400mm×全幅1,695mm×全高1,545mm~1,570mmで、全長と全高が僅かに拡大されたものの、全幅はフィットシャトルと同一で5ナンバーサイズが踏襲されました。ホイールベースは2,530mmで、フィットシャトルから30mm延長されました。車両重量は1,130kg~1,300kgで、ガソリン車はフィットシャトルとほぼ同等、ハイブリッド車はやや増加しました。
ガソリン車・ハイブリッド車共に燃費がアップ
サスペンション形式はフィットシャトル同様、前:ストラット式/後:リジッドアクスル式(FF)・ドディオンアクスル式(4WD)が踏襲されました。パワートレインは、ガソリン車は1.5L直4のL15B型エンジン(最高出力132ps/6,600rpm、最大トルク15.8kgm/4,600rpm)とCVTの組み合わせで、フィットシャトルのL15A型エンジンよりも馬力・トルク共に向上した他、燃費が約15~30%改善されFF車で21.8km/Lとなりました。
ハイブリッドのパワートレインは、「フィット・ハイブリッド」や「ヴェゼル・ハイブリッド」に搭載される「SPORT HYBRID i-DCD」に刷新され、システム最高出力がフィットシャトルハイブリッドの98psから137psへと大幅にアップした他、燃費も向上し、最高燃費グレードは30%以上向上した34km/Lとなりました。又、フィットシャトルではガソリン車のみであった4WD車が、ハイブリッドにも設定されました。
インテリア面では、インパネがフィットと異なる専用デザインとなる他、より質感の高い仕上げが行われ差別化が図られました。又、ラゲッジスペースは容積が拡大されただけでなく、使い勝手を高める為の工夫が凝らされました。その他、足回りやパワーステアリングがフィットと異なる専用設計のものとなり、快適性が一段と高められた点が特徴となっています。
販売面では好調な滑り出しを見せており、2015年6月の販売台数ランキングは15位で、フィットのおよそ半分程の販売台数となっています。