レクサスのプレミアムSUV「LX」は、1996年にトヨタブランドの「ランドクルーザー」をベースとした輸出専用モデルとしてデビューしました。そして2007年にフルモデルチェンジを行い3代目となった現行モデルが、2015年に行われた2度目のマイナーチェンジを機会にこの8月から日本での販売が開始されました。ランドクルーザーにはない様々な装備が備わる点が特徴となっています。
ランドクルーザーよりも大きいボディ
スタイリングは、基本的にランドクルーザーと共通のボディである為、他のレクサス製SUVとは異なるボクシーな形状となっています。しかしながら、レクサス車のアイデンティティーであるスピンドルグリルの採用により、同ブランドの一員である事が一目で分かるものとなっています。ボディサイズは全長5,065mm×全幅1,980mm×全高1,910mmで、ランドクルーザーよりもそれぞれ115mm×10mm×30mm拡大されています。
ラダーフレームのシャシーをランドクルーザーと共有する為、ホイールベースは同一の2,850mmで、車両重量はランドクルーザーの最上級グレードと比較してもやや重い2,720kgとなっています。乗車定員は、3列シート8人乗り仕様のみが設定されます。サスペンションも、基本的にランドクルーザーと共通の前:ダブルウィッシュボーン式/後:トレーリングリンク式を採用します。
一方で、可変減衰力ダンパー機構の「4-Wheel AHC&AVS」が装備される点がランドクルーザーとの相違点となります。駆動方式はフルタイム4WDで、搭載されるパワートレインは5.7L V8の3UR-FE型エンジン(最高出力377ps/5,600rpm・最大トルク54.5kgm/3,200rpm)と8速トルコン式ATの組み合わせを採用、4.6L V8エンジンと6速ATの組み合わせとなるランドクルーザーよりもスペックアップしています。
レクサス車ならではの装備を満載
インテリア面では、車両の姿勢を把握し易いよう水平基調のインパネが採用される他、セミアリニン本革シートが備わるなどレクサスブランドならではの豪華な仕様となっています。走行性能に係る装備では、ギア比可変ステアリング「VGRS」や、制御項目ごとに任意の設定が可能な「CUSTMIZE」モードが備わる走行モード切替システム「ドライブモードセレクト」が装備されます。
又、下り坂でブレーキ操作なしで一定の速度を維持出来る「クロールコントロール」や、同機能に付随する回頭性を高める為の「ターンアシスト機能」、路面状況に応じてトラクションやブレーキの制御を切り替える「マルチテレインセレクト」といったSUVならではの機能も備わります。快適装備面では、4席独立温度調整オートエアコンやヒーター&ベンチレーション付シートなどが標準装備されます。
そして安全装備も充実しており、衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュセーフティシステム」や車線逸脱警告システム「レーンディパーチャーアラート」などから成る安全運転支援システム「Lexus Safety System+」や、車線変更をアシストする「ブラインドスポットモニター」、後退時に左右から接近する車両を感知・警告する「リアクロストラフィックアラート」などが装備されます。