1972年に正式に「Sクラス」の名称が与えられたメルセデス・ベンツのフラッグシップモデルは、2005年に7年ぶり4度目のフルモデルチェンジを受け、通算5代目となるW221型に移行しました。先代で縮小されたボディサイズが再び拡大され居住性が向上した他、V12エンジン搭載の高性能モデルや同社初のハイブリッドモデルが追加された事が特徴でした。
よりアグレッシブに
ボディタイプは先代同様、4ドアセダンの標準仕様とロングホイールベース仕様がラインナップされました。スタイリング面では、丸みを帯びフレンドリーな印象を与えた先代から一転、アグレッシブな雰囲気に変貌しました。ボディサイズは全長5,076mm(標準仕様)/5,206mm(ロングホイールベース仕様)×全幅1,871mm×全高1,473mmで、全ての項目で先代から拡大されました。
同時にホイールベースも延長され、標準仕様が3,035mm、ロングホイールベース仕様が3,165mmとなりました。サスペンションは、フロント:4リンク式/リア:マルチリンク式の形式と共に、電子制御式エアサスペンション「AIRマチック・サスペンション」が受け継がれました。駆動方式は当初はフルタイム4WD「4MATICシステム」の設定はなく、FRのみの設定でした。
欧州仕様の搭載エンジン及びグレード体系は、まず3.5L V6ガソリンNA(最高出力282ps/最大トルク35.7kgm)搭載の「S350」と、5.5L V8ガソリンNA(最高出力388ps/最大トルク54.1kgm)搭載の「S500」がラインナップされました。トランスミッションは全車に7速トルコン式AT「7Gトロニック」が組み合わせられると共に、コラム式電子セレクター「DIRCT SELECT」が採用されました。
バリエーションを次々と拡大
そして翌2006年にガソリンエンジン搭載の新グレードとして、4.7L V8 NA(最高出力340ps/最大トルク46.9kgm)の「S450」、5.5L V12ツインターボ(最高出力517ps/最大トルク84.7kgm)+5速ATの「S600」、6.2L V8 NA(最高出力525ps/最大トルク64.3kgm)の「S63AMG」、6L V12 NA+5速AT(最高出力612ps/最大トルク102kgm)の「S65AMG」が追加されました。
同時に、フルタイム4WDグレード「S450 4MATIC」「S550 4MATIC」が設定された他、ディーゼルターボエンジン搭載グレードとして、3.2L V6(最高出力235ps/最大トルク55.1kgm)の「S320CDI」と4L V8(最高出力320ps/最大トルク74.5kgm)の「S420CDI」が設定されました。次いで2007年、2.8L V6ガソリンNAエンジン(最高出力231ps/最大トルク30.6kgm)搭載の「S280」が追加されました。
同時に、S350の4WD版「S350 4MATIC」も追加になりました。続いて2009年、3.5L V6ガソリンNAエンジン(最高出力279ps/最大トルク35.7kgm)とモーター(最高出力20ps/最大トルク16.3kgm)を搭載するパラレル式ハイブリッドモデル「S400 HYBRID」と、2.1L直4ディーゼルターボエンジン(最高出力204ps/最大トルク51kgm)を搭載する「S250CDI」が追加されました。
直噴エンジンを設定
次いで2011年、S350のエンジンが3.5L V6直噴NA(最高出力306ps/最大トルク37.7kgm)に、S550のエンジンが4.7L V8直噴ターボ(最高出力435ps/最大トルク71.4kgm)にそれぞれ置換されました。そして2013年にフルモデルチェンジが実施され、現行W222型に移行しました。日本市場における5代目Sクラスは、まず2005年10月にS350/S500/S500ロングの導入が開始されました。
次いで2006年5月にS65AMGロングが、翌6月にS600ロングが追加され、更に同年11月にはS500/S500ロングのグレード名がS550/S550ロングに変更されると共に、S550 4MATICが追加されました。次いで2007年3月にS63AMGロングが、2010年11月にHYBRIDロングが追加されました。
続いて2011年7月には、S350/S550/S550ロングが直噴エンジン搭載のS350ブルーエフィシェンシー/S550ブルーエフィシェンシー/S550ブルーエフィシェンシーロング/S550 4MATICブルーエフィシェンシーロングに切り替えられました。そして2013年10月に現行型の導入が開始されました。