1986年に初代モデルがデビューした日産のクロスカントリー型SUV「テラノ」は、1995年9月のフルモデルチェンジにより2代目モデルとなりました。先代からボディサイズが拡大され全車3ナンバーサイズとなった他、駆動方式として先代同様のパートタイム4WDに加え、フルタイム4WDやFRが追加されました。同時に、エンジンの刷新や安全装備の充実も図られました。
先代後期型同様5ドアのみが用意されたボディには、同じく標準ボディとワイドボディが設定されました。スタイリングは、ボクシーな基本プロポーションと共に後席用ドアノブが窓枠側に備わるデザインが踏襲されました。ボディサイズは全長4,530~4,770mm×全幅1,745~1,840mm×全高1,725~1,750mmで、先代より一回り大きくなった他、ホイールベースも50mm延長され2,700mmとなりました。
新車購入ガイド:【2023最新】セレナの値引き 納期 乗り出し価格
フロントサスペンションを変更
それに伴い車両重量も増加し、1,780~1,870kgとなりました。サスペンション形式は、フロントは先代のダブルウィッシュボーン式からストラット式に変更され、リアは5リンク・リジッド式が踏襲されました。駆動方式は発売当初は4WDのみの設定で、フルタイム方式には4種類の走行モード選択が可能な「オールモード4WD」と呼ばれるトルクスプリット式が採用されました。
エンジンは、先代同様直4OHVディーゼルターボとV6 SOHCガソリンNAが用意されました。発売当初ラインナップされたのは、ディーゼルは電子燃料噴射化されたTD27ETi型(最高出力130ps/最大トルク28.4kgm)、ガソリンは排気量が3.3Lに拡大されたVG33E型(最高出力170ps/最大トルク27.1kgm)で、トランスミッションは前者に5速MT又は4速トルコン式ATが、後者に4速トルコン式ATが組み合わせられました。
新車購入ガイド:【2023最新】エクストレイルの値引き 納期 乗り出し価格
ディーゼル車のエンジンを変更
安全装備面では、新たに運転席SRSエアバッグシステムとABSが採用されました。そして翌1996年8月に、3.2L直4OHVディーゼルターボのQD32ETi型エンジン(最高出力150ps/最大トルク34kgm)搭載車が追加されると共に、一部グレードに助手席SRSエアバッグシステムが装備されました。次いで1999年2月に、2代目テラノで唯一となるマイナーチェンジが実施されました。
変更点は、まずディーゼル車のエンジンが3L直4DOHCターボのZD30DDTi型(最高出力170ps/最大トルク36kgm)に置換・一本化されると共に、MT車が廃止されました。又、ガソリン車にFR仕様が追加された他、安全装備も強化され、全車にSRSデュアルエアバッグシステム、ブレーキアシスト、ロードリミッター&プリテンショナー付きシートベルトが標準装備されました。
そして2002年8月に国内販売が終了し、後継モデルは発売されなかった為テラノの車名は消滅しました。
新車購入ガイド:【2024最新】キックスの値引き 納期 乗り出し価格