2008年にデビューしたスバルのミニバン「エクシーガ」は、2015年4月にユニークなクロスオーバータイプのミニバン「エクシーガクロスオーバー」として生まれ変わりました。ボディやプラットフォーム、パワートレインなど基本コンポーネンツをエクシーガからそのまま流用しながら、内外装の仕様変更によりクロスオーバーモデルらしい雰囲気が備わったモデルになります。
SUVテイストを付加したエクステリア
スタイリングは、基本的なプロポーションはエクシーガと共通ながら、前後バンパーやホイールアーチ、サイドシルに新設されたクラッディング(プロテクター)をはじめ、専用フロントグリルや専用デザインの17インチアルミホイールによりSUVテイストが付加されています。ボディサイズは全長4,780mm×全幅1,800mm×全高1,670mmで、エクシーガからそれぞれ40mm×25mm×10mm拡大されています。
全高の10mmアップは最低地上高が高められた結果で、ホイールベースは2,750mmで同一となっています。乗車定員はエクシーガ同様の7人乗りで、車両重量は若干増加し、同一仕様同士の比較で50kg重い1,620kgとなっています。サスペンションは、エクシーガから踏襲する前:ストラット式/後:ダブルウィッシュボーン式を専用チューニングしたものが採用されています。
エンジンは2.5L NAに一本化
駆動方式はエクシーガ同様で、スバル独自の「シンメトリカルAWD」と呼ばれるフルタイム4WDが採用されます。エンジンは2Lフラット4ターボが廃止され、2.5Lフラット4 NAに一本化されています。搭載されるFB25型エンジンは、「レガシィB4」に搭載される改良型ではなくエクシーガと同様の旧型で、スペックも最高出力173ps/5,600rpm・最大トルク24kgm/4,100rpmで同一となっています。
トランスミッションはエクシーガ同様のCVT「リニアトロニック」を踏襲し、JC08モード燃費も同一の13.2km/Lとなっています。一方インテリアは、基本的なデザインに変更はないものの、タン色のレザーを用いたシートやステアリングの採用や、金属調及びピアノブラック調の加飾により雰囲気を一新しています。グレード体系はエクシーガ時代から大幅に整理され、「2.5i EyeSight」のみのモノグレードとなります。
装備面では、グレード名の通りステレオカメラによる安全運転支援システム「EyeSight(ver.2)」が装備される他、SRSサイドエアバッグやサードシート対応カーテンエアバッグなどの充実した安全装備が備わります。その他にも、運転席&助手席8ウェイパワーシートやシートヒーター、後席用ベンチレーション「スカイ空調」などの快適装備が標準装備されます。