スズキは2016年3月9日、2015年9月のフランクフルト・ショーで発表した新型Bセグメント・コンパクトカー「バレーノ」の国内販売を開始しました。インドにある現地法人「マルチ・スズキ・インディア」の工場で生産されるグローバルカーで、スタイリングと居住性・カーゴスペース、走行性能と燃費といった相反する要素の両立に注力したモデルとなっています。
ボディは3ナンバーサイズ
ボディタイプは5ドアハッチバックで、張り出した前後フェンダーや強く傾斜したCピラーなど、従来のスズキ製コンパクトカーとは一味異なる流麗かつアグレッシブなスタイリングが特徴となっています。ボディサイズは全長3,995mm×全幅1,745mm×全高1,470mmの3ナンバーサイズで、同一セグメントの「スイフト」よりも全長・全幅が大きく、全高は低いディメンションとなっています。
ホイールベースはスイフトより90mm長い2,520mmに設定され、居住性改善に貢献しています。一方、同社最新の軽量化テクノロジーの導入により、車両重量はスイフトよりも軽い910~950kgに抑えられています。サスペンション形式は、スイフトなどと同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式を採用し、駆動方式はFFのみが設定されます。
ダウンサイジングターボも用意
エンジンは、まず「ソリオ」や「イグニス」に搭載される1.2L直4DOHC直噴NAのK12C型「デュアルジェット」(最高出力91ps/最大トルク12kgm)が用意され、追って5月に新開発された1L直3DOHC直噴ターボのK10C型(最高出力111ps/最大トルク16.3kgm)が追加される予定となっています。トランスミッションは前者にCVTが、後者にマニュアルモード+パドルシフト付6速トルコン式ATが組み合わせられます。
JC08モード燃費はそれぞれ24.6km/L、20km/Lとなっています。安全装備面では、「エスクード」に採用されているものと同一のミリ波レーダー方式による衝突被害軽減ブレーキ「レーダーブレーキサポートⅡ」(前方衝突警報機能+前方衝突警報ブレーキ機能+前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能+自動ブレーキ機能)及びアダプティブクルーズコントロールが全車に標準装備されます。
グレード体系は、K12C型エンジン搭載のベースグレード「XG」とK10C型エンジン搭載の上級グレード「XT」の2タイプが基本で、更にXTには本革シートや助手席シートヒーター、4.2インチ液晶マルチインフォメーションディスプレイ、フロントマルチリフレクターハロゲンフォグランプなどが装備される「セットオプション装着車」が設定されます。
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