1992年に初代モデルがデビューしたトヨタの「カルディナ」は、1997年9月に5年ぶりのフルモデルチェンジを実施し2代目モデルに移行しました。ライトバン仕様は初代モデルのまま販売が継続された為ステーションワゴン専用モデルとなった他、ターボエンジン搭載のハイパフォーマンス仕様が設定された事が特徴でした。
スタイリングは先代からのキープコンセプトで、発売当初は大開口ムーンルーフを装備する「エアリアル仕様」も引き続き設定されました。ボディサイズは全長4,520mm×全幅1,695~1,720mm×全高1,475mm(ノーマルルーフ仕様)/1,570mm(エアリアル仕様)で、先代よりも全長が若干短く全高が高いディメンションになりました。ホイールベースは同一の2,580mmで、車両重量はやや増加し1,200~1,460kgとなりました。
スポーツツインカムはVVT-i仕様に
サスペンション形式は4輪ストラット式を踏襲し、駆動方式も先代同様FFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは、1.8L直4の7A-FE型(最高出力115ps/最大トルク15.8kgm)と、2L直4「ハイメカツインカム」の3S-FE型(FF:最高出力140ps/最大トルク19kgm・4WD:最高出力135ps/最大トルク18.5kgm)は先代からそのままキャリオーバーされました。
一方、2L直4「スポーツツインカム」の3S-GE型はVVT-i仕様となり、スペックが最高出力190ps/最大トルク21kgmに向上した他、新たにターボチャージャーが備わる3S-GTE型(最高出力260ps/最大トルク33kgm)がラインナップに加わりました。又、ディーゼル車のエンジンは、排気量が0.2L大きくターボチャージャーが備わる2.2L直4の3C-TE型(最高出力94ps/最大トルク21kgm)に置換されました。
トランスミッションは4速トルコン式ATの他、7A-FE型/3S-FE型/3S-GTE型エンジン搭載車には5速MTも用意されました。グレード体系は下から「E」「G」「GT」「GT-T」の4タイプで、この内「GT」が3S-GE型エンジン、「GT-T」が3S-GTE型エンジンを搭載するフルタイム4WDのスポーティグレードした。又、エアリアル仕様車は「G」と「GT-T」に設定されました。
M/Cでフェイスリフト等を実施
そして2000年1月のマイナーチェンジで、前後バンパーやフロントマスク、リアコンビネーションランプのデザインが変更されると共に、GT系にディスチャージヘッドランプが標準化され、「E」を除く全グレードにシルエットメーターが採用されました。又、「GT」にFF仕様が追加された他、「GT-T」の装備を簡略化した新グレード「GT-T Sバージョン」が設定されました。
このマイナーチェンジに伴い、エアリアル仕様車は廃止されました。そして2002年9月にフルモデルチェンジが実施され、3代目T240W型に移行しました。