1967年に「トヨエース」の弟分としてデビューしたトヨタ自動車の小型商用/乗用車「ハイエース」は、1989年8月にワンボックス型ボディを持つワゴン/バン/コミューター(マイクロバス)が7年ぶり3度目のフルモデルチェンジを受け、4代目モデルに移行しました。先代からエンジン・ラインナップが刷新された他、ワゴンが上質な内外装や装備を持つ高級RV車へと進化した事が特徴でした。
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先代から全長とホイールベースを延長
ボディタイプは、先代同様標準ボディ/ロングボティ/スーパーロングボディが設定されると共に、ルーフのバリエーションとして標準ルーフ/ツインムーンルーフ/トリプルムーンルーフが設定されました。ワゴンのボディサイズは、全長4,430mm(標準ボディ)~5,175mm(スーパーロングボディ)×全幅1,690mm×全高1,920~2,235mmで、5ナンバーサイズを維持しつつ先代から全長が延長されました。
同時にホイールベースも延長され、2,330~2,890mmとなりました。ワゴンに当初用意されたエンジンは、2L直4SOHCの1RZ-E型(最高出力110ps/最大トルク17kgm)及び2.4L直4SOHCの2RZ-E型(最高出力120ps/最大トルク20.2kgm)のガソリン2種類と、2.4L直4SOHCターボの2L-T型(最高出力96ps/最大トルク19.5kgm)及び2.8L直4SOHC NAの3L型(最高出力91ps/最大トルク20.2kgm)のディーゼル2種類でした。
トランスミッションはそれぞれに5速MTと4速トルコン式ATが設定され、駆動方式はFRの他、3L型ディーゼルエンジン搭載車のみにパートタイム4WDが設定されました。グレード体系は、ガソリン車には「DX」「カスタム」「スーパーカスタム」「スーパーカスタムリミテッド」が、ディーゼル車には「SW」「DX」「カスタム」「スーパーカスタム」「スーパーカスタムリミテッド」「グランドキャビンG-p」がラインナップされました。
ディーゼル車のエンジンを変更
そして1990年10月に、2L-T型エンジンがEFI仕様の2L-TE型(最高出力97ps/最大トルク24.5kgm)に置き換えられました。次いで1992年5月、ワゴンにハイマウントストップランプやサイドドアビーム、リア3点式シートベルトが標準装備されました。続いて1993年8月に実施されたマイナーチェンジにより、エクステリア・デザインが一部変更されました。
同時に、ディーゼル車のエンジンが環境対策が施された3L直4SOHCターボの1KZ-TE型(最高出力130ps/最大トルク29.5kgm)に一本化された他、ワゴン4WD車のシステムがフルタイム方式に変更されました。次いで1995年5月に、3代目モデルのまま販売が継続されていたトラックがフルモデルチェンジを受け4代目モデルに移行しました。
続いて1995年8月の一部改良でワゴンの2Lガソリン車が廃止されると共に、バンの4WD車もフルタイム4WD方式に変更されました。次いで1996年8月にワゴンのマイナーチェンジが実施され、フェイスリフトと共にABSやSRSデュアルエアバッグシステムなどが標準装備されました。同時に、スーパーカスタムの上位に位置する新グレード「スーパーカスタムG」が追加されました。
M/Cで安全装備を強化
続いて1998年8月に実施された2度目のマイナーチェンジでは、バンにフェイスリフトやディーゼルエンジンの置換(最高出力91ps/最大トルク19.5kgmを発生する3L直4SOHCの5L型に)、安全装備の強化(一部グレードにABSとSRSデュアルエアバッグシステムを標準化)などが実施されると共に、ワゴンにドアキー連動電気式ドアロックが採用されました。
次いで1999年7月にワゴンが3度目のマイナーチェンジを受け、フェイスリフトやインパネのデザイン変更と共に、1KZ-TE型ディーゼルターボエンジンがインタークーラー仕様となり最大トルクが33.8kgmに向上しました。続いて2001年8月にはバンがマイナーチェンジを受け仕様が一部変更された他、トラックが生産終了になりました。
次いで2002年8月にワゴンのガソリン車が廃止され、翌2003年にはバン/コミューターのガソリンエンジンが新開発された2L直4DOHCの1TR-FE型(最高出力133ps/最大トルク18.6kgm)に置換されました。そして2004年8月にフルモデルチェンジが実施され、現行型となる5代目モデルにバトンタッチされました。
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