トヨタ自動車は1967年2月、トヨエースの弟分となるFR方式の小型商用車「ハイエース」を発売しました。ボディ形状は、セミキャブオーバー型のトヨエースに対しノーズの無いキャブオーバー型が採用された他、ボディ構造がトヨエースのラダーフレーム式からモノコック構造に改められるなど、仕様の近代化が図られていました。
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様々なボディを追加
スタイリングも、低い位置に丸形4灯式ヘッドランプが備わるフロントマスクなど、トヨエースよりもモダンな印象を与えるものとなりました。ボディタイプは、当初はシングルキャブ低床1t積み仕様のトラックのみだったものの、同年10月にオールヒンジ式ドアを採用したワンボックス型ボディを持つ9人乗りのワゴンが追加されました。
更に1968年4月、ワンボックス型ボディの助手席側のみに後席用スライドドアが備わるデリバリーバンが追加されました。仕様は、6人乗り500kg積みと3人乗り850kg積みが用意されました。デリバリーバンのボディサイズは全長4,305mm×全幅1,690mm×全高1,885~1,890mmで、ホイールベースはトラックより50mm長い2,350mmでした。
エンジンは、トラック/デリバリーバンには3代目コロナに搭載されていた1.3L直4OHVの3P型(最高出力65ps)が搭載され、ワゴンには当初、これもコロナ譲りの1.5L直4OHVの2R型(最高出力70ps)が搭載されました。そして1969年9月に、デリバリーバンをベースにボディとホイールベースを延長した15人乗り仕様が追加されました。
より強力なエンジンを設定
同時に、ワゴンをベースにボディを延長すると共にホイールベースを2,650mmに延長した12人乗りのマイクロバス「コミューター」が設定されました。次いで1970年に安全対策を主としたマイナーチェンジが実施され、更に翌1971年2月のマイナーチェンジでは、フェイスリフトと共にワゴン/コミューターのエンジンが1.6L直4OHVの12R型(最高出力83ps)に置換されました。
次いで1971年11月に、コミューターと同一のホイールベースを持つロングバンが追加されました。続いて1972年10月のマイナーチェンジで、フェイスリフトと共に左右に後席用スライドドアが備わる5ドアバンが追加されました。次いで1974年3月に、トラックに高床式モデルとダブルキャブモデルが追加されました。
続いて1975年10月の一部改良で、昭和50年排出ガス規制に適合すると共に1.3L車が廃止され、代わって1.8L直4SOHCの16R型エンジン搭載車が設定されました。同時にワゴンは廃止されました。そして1977年2月にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。
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