1984年11月にリリースされたトヨタ自動車のクロスカントリー型SUV「ランドクルーザー70」は、2004年7月をもって国内販売が終了となったものの、それから10年が経過した2014年8月、同モデルの誕生30周年を記念した期間限定生産モデルがリリースされました。基本設計は従来から大きな変更はなかったものの、内外装やパワートレインは刷新されていました。
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2タイプのボディを用意
シャシーは従来同様のラダーフレーム式が踏襲され、ボディタイプはセミロングボディの5ドアバンと、スーパーロングボディの4ドアダブルキャブ・ピックアップトラックの2タイプが用意されました。スタイリングはスクエアなフォルムを受け継ぎながらも、ボンネットフードやフロントグリル、ヘッドランプなどにモダンな意匠が採用されました。
ボディ・ディメンションは、バンは全長4,810mm×全幅1,870mm×全高1,920mm、ホイールベース2,730mmで、従来モデルから全長が25mm、全高が15mm縮小され、全幅は80mmワイド化されました。一方ピックアップは、全長5,270mm×全幅1,770mm×全高1,950mm、ホイールベース3,180mmとなっていました。また、最低地上高はバンが200mm、ピックアップが225mmでした。
最大積載量は、バンが500kg(2名乗車時)/350kg(5名乗車時)、ピックアップが600kgとなっていました。サスペンション形式は従来モデル同様、フロントがコイル式、リアがリーフ式による4輪リジッド・アクスル式が踏襲されました。駆動方式は、両モデルともにH2/H4/L4の3モード切替機構付き副変速機が備わるパートタイム4WDのみの設定でした。
ガソリンエンジン+MT仕様のみを設定
エンジンは従来の4.2L直6ディーゼルに代わり、4L V6DOHCガソリンの1GR-FE型(最高出力231ps/最大トルク36.7kgm)が搭載されました。トランスミッションは両モデルともに5速MTのみの設定で、ATは用意されませんでした。また、フロント・ホイールハブには、オートロック機構とマニュアルロック機構が備わる「デュアルモードオートマチックロッキングハブ」が標準装備されました。
ブレーキは、従来の上級グレードと同様の4輪ベンチレーテッド・ディスク式が採用され、ホイール&タイヤはバンにはアルミホイール+265/70R16タイヤが、ピックアップにはスチールホイール+7.50R-16LTタイヤが装着されました。一方インテリアは、インパネやステアリングホイールなどがモダンな造形に一新されました。
また、安全装備面では両モデル共にSRSデュアルエアバッグシステムやABSが装備されるなど、従来よりも充実したものとなりました。販売は好調であったものの、予定通り2015年6月をもって生産終了となりました。