トヨタ自動車のミディアムセダン「プレミオ」の初代モデルは、「コロナプレミオ」の後継モデルとして2001年12月に発売されました。販売チャネルはトヨペット店で、同時にトヨタ店向けモデルとしてリリースされた「アリオン」とは基本設計を共有する姉妹車種の関係にありました。アリオンがスポーティさを売りにしていたのに対し、プレミオはシックなキャラクターが持ち味でした。
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ホイールベースを延長
プラットフォームは5代目「ビスタ」と共通で、ボディタイプはコロナプレミオやアリオン同様4ドアセダンのみの設定でした。スタイリングは、コロナプレミオよりも丸みを帯びたフォルムとなったほか、アリオンに対してはメッキパーツの採用などにより差別化が図られていました。ボディサイズは、全長4,600mm×全幅1,695mm×全高1,470mmの5ナンバーサイズでした。
コロナプレミオとの比較では全高が60mm高められ、アリオンに対しては全長が50mm長く設定されていました。ホイールベースはビスタと共通の2,700mmで、コロナプレミオから120mm延長されました。駆動方式は従来同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション形式はそれまでの4輪ストラット式から、リアがFFはトーションビーム式に、4WDはダブルウィッシュボーン式に変更されました。
エンジンは3種類
エンジンは、1.5L直4の1NZ-FE型(最高出力109ps/最大トルク14.4kgm)、1.8L直4の1ZZ-FE型(FF:最高出力132ps/最大トルク17.3kgm・4WD:最高出力125ps/最大トルク16.4kgm)、2L直4直噴の1AZ-FSE型(最高出力152ps/最大トルク20.4kgm)の3種類が用意されました。トランスミッションは、1.5L/1.8Lには4速トルコン式ATが、2LにはCVTが組み合わせられました。
一方室内は、フロントシートのフラット化やリアシートの6:4分割可倒が可能であるほか、インパネはアリオンの漆黒調に対し木目調が採用されました。グレード体系は1.5Lの「F」、1.8Lの「X」、2Lの「G」の3タイプが基本で、さらにF/Xに「Lパッケージ」が、X/Gに「EXパッケージ」が設定されました。
その後2002年10月に、F/Xをベースに装備を簡略化して価格を抑えたエントリーグレード「スタンダードパッケージ」が追加されました。次いで2003年4月、1.5F/1.8X Lパッケージをベースに装備の充実化を図った特別仕様車「リミテッド」が設定されました。続いて2004年12月のマイナーチェンジにより、フロントグリルやバンパー、ヘッドランプ、リアコンビネーションランプの意匠が変更されました。
同時に、内装色の変更や装備の充実化も図られました。次いで2006年8月、1.5F/1.8X Lパッケージをベースに装備の充実化を図った特別仕様車「プライムセレクション」が設定されました。そして2007年6月にフルモデルチェンジが実施され、現行型となる2代目モデルに移行しました。
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