1967年8月に「40系ランドクルーザー」4ドアバンに代わる派生モデルとして誕生したステーションワゴン型SUV「50系ランドクルーザー」は、1980年8月に13年ぶりのフルモデルチェンジが実施され、「60系ランドクルーザー」に移行しました。50系からスタイリングが一新されるとともに、エアコンやパワーステアリングなどの快適装備が設定されました。
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ディーゼルエンジンを新設定
ボディタイプは5ドアステーションワゴンのみの設定で、当初は50系同様に全車商用バン登録でした。スタイリングは独立したフロントフェンダーを持つクラシカルな50系に対し、フラッシュサイド・フルワイズ・ボディの近代的なデザインに変貌しました。ボディサイズは全長4,750mm×全幅1,800mm×全高1,815mmで、50系から全長と全幅が拡大された一方、全高は低められました。
ホイールベースは、50系よりも30mm長い2,730mmに設定されていました。サスペンション形式は50系同様、古典的な4輪リジッド・リーフ式が踏襲されました。駆動方式はパートタイム4WDのみの設定で、エンジンは当初、50系からキャリオーバーされた4.2L直6ガソリンの2F型(最高出力140ps/最大トルク30kgm)のほか、新たに3.4L直4ディーゼルの3B型(最高出力98ps/最大トルク23kgm)が用意されました。
5速MT仕様やディーゼルターボ車を追加
組み合わせられるトランスミッションは、当初は50系後期型同様4速MTのみの設定でした。その後1981年10月に観音開き式バックドア仕様に加え、新たに上下開き式バックドア仕様が設定されました。次いで1982年10月、4L直6ディーゼルの2H型エンジン(最高出力115ps/最大トルク26kgm)搭載車が追加されるとともに、ディーゼル車に5速MT仕様とハイルーフ仕様が追加されました。
1984年にマイナーチェンジを実施
次いで1984年11月にマイナーチェンジが実施され、ガソリン車のエンジンが4L直6の3F型(最高出力155ps/最大トルク30kgm)に置換されるとともに、5速MT仕様が追加されました。続いて1985年10月には、4L直6直噴ディーゼルターボの12H-T型エンジン(最高出力135ps/最大トルク32kgm)を搭載する「4000VX」が追加されました。
同時に、ディーゼル車に4速トルコン式ATが設定されました。次いで1986年8月に3B型エンジンが廃止され、翌1987年8月にはマイナーチェンジによりヘッドランプが丸型2灯式から角型4灯式に変更されるとともに、インパネのデザインが刷新されました。次いで1988年8月、3F型を電子燃料噴射化した3F-E型エンジンを搭載する乗用ワゴン「4000VX」が追加されました。
そして翌1989年10月にフルモデルチェンジが実施され、大型化・高級化を推し進めた80系にバトンタッチされました。