1974年に「タイプ1(ビートル)」の後継車種として誕生したフォルクスワーゲンのコンパクトカー「ゴルフ」は、2008年に5年ぶり5度目のフルモデルチェンジが実施され、6代目5K型に移行しました。先代からプラットフォームがキャリオーバーされた一方で、スタイリングは一新された他、先代で一旦廃止された2ドアカブリオレが復活しました。
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ワイド&ローなフォルムに
ボディタイプは当初、3ドア及び5ドアのハッチバックのみのラインナップであったものの、2009年にビッグマイナーチェンジ版となる5ドアステーションワゴン「ヴァリント」が加わり、更に2011年に前述のカブリオレがリリースされました。スタイリングは、ヴァリアントを除きワイド&ロー化が図られた他、水平基調のフロントマスクの採用により一層精悍なイメージとなりました。
又、カブリオレは初代モデル以来の特徴であったロールバーが廃止された一方で、横転時の乗員保護対策としてリアシート背後にロールオーバープロテクションシステムが内蔵されました。ハッチバックのボディサイズは全長4,210mm×全幅1,790mm×全高1,485mmで、先代から5mm、全幅が30mm拡大され、全高は40mm低くなりました。
ホイールベースは先代と同一の2,575mmで、サスペンション形式もフロント:ストラット式/リア:4リンク式が踏襲されました。駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定され、エンジンはガソリンは1.2L直4ターボ/1.4L直4NA/1.4L直4ターボ/1.4L直4ツインチャージド/1.6L直4NA/1.8L直4ターボ/2L直4ターボ/2.5L直5NAが、ディーゼルは1.6L直4ターボ/2L直4ターボが用意されました。
日本市場にはガソリンDSG仕様車のみを導入
トランスミッションは、5速/6速MTと6速/7速DSGが設定されました。日本市場においては、2009年4月から5ドアハッチバック・ガソリンFF車の販売が開始されました。最初に導入されたのは、1.4Lターボエンジン(最高出力122ps/最大トルク20.4kgm)搭載の「TSIコンフォートラン」と1.4Lツインチャージャーエンジン(最高出力160ps/最大トルク24.5kgm)搭載の「TSIハイライン」の2タイプでした。
トランスミッションは、共に7速DSGとの組み合わせでした。その後の日本仕様車の変遷は、まず同年9月、ハッチバックに2Lガソリンターボエンジン(最高出力211ps/最大トルク28.6kgm)+6速DSGを搭載するFF方式のホットモデル「GTI」が追加されました。更に同年11月には、ヴァリアントがラインナップに加わりました。
グレード体系は1.4Lターボエンジン+7速DSG搭載の「TSIトレンドライン」、1.4Lツインチャージャーエンジン+7速DSG搭載の「TSIコンフォートライン」、2Lガソリンターボエンジン(最高出力200ps/最大トルク28.6kgm)+6速DSG搭載の「2.0TSIスポーツライン」の3タイプでした。
次いで2010年3月、ハッチバックにハイチューン版の2Lターボエン
ジン(最高出力256ps/最大トルク33.7kgm)+6速DSGを搭載するフルタイム4WD方式の高性能モデル「R」が追加されました。追って同年4月には、ハッチバックに1.2Lターボエンジン(最高出力105ps/最大トルク17.8kgm)+7速DSGを搭載する廉価グレード「TSIトレンドライン」が追加されました。
次いで2012年1月、ハッチバック・TSIトレンドラインがアイドリングストップ機構とエネルギー回生システムを装備した「TSIトレンドラインブルーモーションテクノロジー」に置き換えられ、同年3月にはヴァリアントにも同様のグレード入れ替えが行われました。そして同年11月に欧州仕様車が7代目5G型に移行し、日本仕様車は2013年6月に新型に切り替えられました。
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