1992年に初代モデルが「インプレッサ」の一グレードとして登場したスバルのハイパフォーマンスセダン「WRX STI」は、2014年8月にフルモデルチェンジをしました。そして2015年10月、「究極のロードゴーイングSTI」を目指し更なる走行性能の向上を追求した「WRX STI S207」が発表。グレードは3種類が設定され、発売は2015年12月1日からで、合計400台の限定販売となりましたが、予約段階で予定数の販売は終了となりました。
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専用エクステリアを採用
スタイリングは基本的にベースモデルと共通ながら、専用大型フロントアンダースポイラーや専用フロントグリル、専用リアバンパーなどを採用すると共に、リアフェンダー部にアウトレットが設けられた事が外観上の相違点となります。又、フレキシブルタワーバーなどの採用によりボディ剛性を強化し、操縦安定性と乗り心地の改善が図られた点も特徴となります。
ボディスペックは、全長4,635mm×全幅1,795mm×全高1,470mm、ホイールベース2,650mm、車両重量1,510kgで、ベースモデルと比較すると全長は40mm長く、全高は5mm低く、車両重量は30kg重くなっています。サスペンションはフロント:ストラット式/リア:ダブルウィッシュボーン式の形式を踏襲しながら、フロントに「Damp MaticⅡ」と呼ばれる専用の可変減衰力サスペンションが装備されます。
エンジンはチューニングによりパワーアップを実現
駆動方式は勿論フルタイム4WDで、エンジンはベースモデルのEJ20型フラット4DOHCツインスクロールターボユニットに様々なチューニングを加え、最高出力が20psアップの328ps/7,200rpm、最大トルクが1kgmアップの44kgm/3,200~4,800rpmというWRX STI史上最強のアウトプットを発生するものが搭載されます。トランスミッションは、従来通り6速MTとの組み合わせとなります。
その他、ステアリングレシオのクイック化(13:1→11:1)やブレーキの強化、専用タイヤの採用などが行われた他、コーナーリング時に前輪にブレーキをかける事で回頭性を高める「アクティブ・トルクベクタリング」は、後輪にもブレーキをかけるようアップグレードが図られています。又、インテリア面では、セミアニリンレザー採用の専用のレカロ製フロントシートが装備されます。
グレードは標準車の他、ドライカーボン製大型リアスポイラーや2015年ニュルブルクリンク24時間レースのクラス優勝記念オーナメントが備わる「NBR CHALLENGE PACKAGE」と、更に専用ボディカラー「サンライズイエロー」を採用する「NBR CHALLENGEPACKAGE YELLOW EDITION」が用意されます。尚、標準車及び「NBR CHALLENGEPACKAGE」のボディカラーは、「WRブルー・パール」他全3色が設定されます。