富士重工業は1997年2月、初代「スバル・インプレッサ」のプラットフォームに5ドアのモノコックボディを架装したクロスオーバーSUV「スバル・フォレスター」を発売しました。同社独自の水平対向エンジン搭載による低重心設計や、これも独自のフルタイム4WDシステムとなる「シンメトリカルAWD」の採用による高いオン/オフロード走行性能が持ち味でした。
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2Lエンジン搭載でスタート
スタイリングは直線を基調とした質実剛健なイメージで纏められ、ボディサイズはインプレッサより一回り大きい全長4,450mm×全幅1,735mm×全高1,580mmの3ナンバーサイズでした。ホイールベースはインプレッサと同一の2,525mmで、サスペンション形式も同様の4輪ストラット式が踏襲されました。又、車両重量は初期型で1,340~1,390kgでした。
エンジンは当初、2L DOHCターボのEJ20型(最高出力250ps/最大トルク31.2kgm)のみの設定で、トランスミッションは5速MTと4速トルコン式ATが用意されました。当初のグレード体系は、下から「C/tb」「S/tb」「T/tb」の3タイプでした。そして同年7月に、SOHC NA仕様のEJ20型エンジン(最高出力135ps/最大トルク18.5kgm)を搭載する「C/20」が追加されました。
スバル フォレスターのCM
2.5L車やSTiモデルを追加
トランスミッションは、「デュアルレンジ」と呼ばれる副変速機付き5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。次いで同年9月に、2.5L DOHC NAのEJ25型エンジン(最高出力167ps/最大トルク24kgm)+4速トルコン式ATを搭載する「T/25」が追加されました。同時に2Lエンジンに改良が施され、スペックがNAは最高出力137ps/最大トルク19kgm、ターボは最高出力240ps/最大トルク31.5kgmとなりました。
又、特別仕様車として設定されていた「S/20」がカタログモデルに昇格した一方、2Lターボエンジン搭載のC/tbはカタログ落ちしました。続いて2000年1月のマイナーチェンジでフェイスリフトや足回りの改良などが実施されると共に、T/tbが廃止されました。追って同年5月、S/tbをベースにローダウンサスペンションや強化ブレーキなどを採用したオンロード志向のモデル「S/tb-STi」が追加されました。
次いで2000年12月の一部改良で、全車にSRSデュアルエアバッグシステムが標準化されるなど仕様向上が図られました。又、S/tb-STiは足回りやステアリングレシオの変更、旋回性を向上させる「VTD-AWD」の採用などのアップグレードが図られた「S/tb-STiⅡ」に進化しました。更に2001年10月、EJ20型ターボエンジンの最高出力を250psに高めて搭載する「STiⅡタイプM」が発売されました。
そして2002年2月にフルモデルチェンジが実施され、2代目SG系に移行しました。
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