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ボルボ S80 (2代目 2006-2016):安全運転支援システムの採用で安全性が一段と向上

ボルボ S80 2006

1998年に「960」の後を継ぐフラッグシップモデルとして誕生した「S80」は、2006年に8年ぶり初のフルモデルチェンジを受け、2代目モデルに移行しました。デビュー当初から前車追従機構付きの「アダプティブ・クルーズ・コントロール」や追突警告機能などの安全運転支援システムが装備されるなど、持ち味の安全性能が一段と向上した事が特徴でした。

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フルタイム4WDを新設定

ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみの設定で、スタイリングは先代のイメージを受け継ぎながら更に洗練されたものとなりました。ボディ・ディメンションは全長4,854mm×全幅1,861mm×全高1,490mm、ホイールベース2,835mmで、先代から全ての項目で拡大されました。サスペンション形式は、フロント:ストラット式/リア:マルチリンク式が踏襲されました。

ボルボ S80 2006

駆動方式は従来同様のFFの他、一部グレードにフルタイム4WDが設定されました。エンジンは当初、2.5L直5ターボ(最高出力200ps)、3.2L直6NA(最高出力238ps)、4.4L V8NA(最高出力315ps)のガソリン3種類と、チューニングの異なる2種類の2.4L直5ディーゼルターボ(最高出力163ps/185ps)がラインナップされました。

ボルボ S80 2006

組み合わせられるトランスミッションは、6速MT又は6速トルコン式ATでした。その後2008年に、2L直4NA(最高出力145ps)及び3L直6ターボ(最高出力286ps)のガソリンエンジンと、2L直4ディーゼルターボエンジン(最高出力136ps)が追加されました。次いで2009年のマイナーチェンジでフェイズ2に移行、フロントグリルの意匠が変更されました。

同時に、2.5Lガソリンターボエンジンの最高出力が231psに、2.4Lディーゼルターボエンジンの最高出力が175ps及び205psに引き上げられた他、4.4L V8エンジンは廃止されました。続いて2011年には、1.6L直4ガソリンターボエンジン(最高出力182ps)が追加されました。次いで2013年の2度目のマイナーチェンジでフェイズ3に移行、内外装の意匠変更や装備の充実化が図られました。

ボルボ S80 2006

同時に、2L直4ガソリンターボエンジン(最高出力245ps)が追加されました。そして2016年、後継モデル「S90」のデビューに伴い生産終了となりました。2代目S80の日本への初上陸は2006年11月で、当初のグレード体系は3.2Lエンジン+6速AT搭載FFのベースグレード及び「3.2」、同フルタイム4WDの「3.2AWD」、4.4Lエンジン+6速AT搭載フルタイム4WDの「V8AWD」「V8AWD TE」の5タイプでした。

そして翌2007年10月にグレード体系が変更され、「3.2SE」「3.2SE AWD」「V8TE AWD」の3タイプとなりました。次いで2009年7月にフェイズ2に切り替えられると共に、グレード体系が2.5Lエンジン+6速AT搭載の「2.5T SE」と3Lエンジン+6速AT搭載の「T6TE AWD」の2タイプとなりました。同時に、従来はオプション設定だった「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」が標準化されました。

歩行者衝突回避支援システムを採用

2011年2月には、2.5TEに代わり2Lエンジン+6速AT搭載の「T5SE」が設定されると共に、歩行者衝突回避支援システム「ヒューマン・セーフティ」が採用されました。追って同年4月、特別仕様車として1.6Lエンジン+6速AT搭載の「ドライブeインスクリプション」が設定されました。次いで同年10月、仕様向上と共にグレードが「T6 AWD TE」に一本化されました。

ボルボ S80 2006

2013年8月にフェイズ3に切り替えられると共に、グレード体系が「T6AWD」「T6AWDエグゼクティブ」の2タイプとなりました。そして2014年12月に実施された仕様向上と共にT6AWDエグゼクティブが廃止され、残るT6AWDも2016年8月に販売終了となりました。

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