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ランドローバー フリーランダー (初代 1997-2006):同社のボトムレンジを受け持つモデルとして誕生

ランドローバーは1997年12月、「ディスカバリー」の弟分となるクロスオーバーSUV「フリーランダー」を発売しました。ボトムレンジを受け持つモデルながら、同社のSUVに相応しくオンロード性能とオフロード性能の両立が図られており、兄貴分譲りの雰囲気や手頃な価格と相まって欧州においてヒット作となりました。

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ソフトトップ仕様も用意

ボディはモノコック構造で、バリエーションは3ドア/5ドア・ハードトップと3ドア・ソフトトップが用意されました。スタイリングは、3ドアはBピラー以降に個性的なデザイン処理が施された一方、5ドアはコンサバティブに纏められていました。ボディサイズは全長4,433mm×全幅1,809mm×全高1,709mmで、ディスカバリーよりも一回り以上コンパクトに纏められていました。

一方、ホイールベースはディスカバリーよりも僅かに長い2,557mmに設定された為、前後のオーバーハングが短いプロポーションとなっていました。駆動方式はフルタイム4WDで、エンジンは1.8L直4(最高出力117ps/最大トルク16.3kgm)及び2.5L V6(最高出力177ps/最大トルク24.5kgm)のガソリンNAと、2L直4ディーゼルターボ(最高出力112ps/最大トルク26.5kgm)が用意されました。

トランスミッションは5速MTとステップトロニック付き5速トルコン式ATが設定され、サスペンション形式は4輪ストラット独立懸架式が採用されました。又、走行性能に関連する装備としては、急な下り勾配で一定の低速度を維持出来る「HDC」や4輪独立制御式トラクションコントロール「ETC」、電子制御動力配分システム「EBD」が採用されました。

日本にはガソリンAT車のみを導入

その後2003年のフェイスリフトで内外装デザインの変更を受けた後、2006年に2代目モデル「フリーランダー2」にバトンタッチされました。フリーランダーが日本市場に上陸を果たしたのは、欧州でのデビューから3年以上が経過した2001年2月の事でした。当初のグレード体系は、2.5Lガソリンエンジン+5速AT搭載の3ドアソフトトップ「GS」及び5ドア「S」「ES」の3タイプでした。

その後特別仕様車として、同年11月にSをベースにエクステリアのドレスアップを図った「Sアドベンチャーパッケージ」が、翌2002年4月にESをベースにDVDカーナビゲーションシステムを装備した「ナビエディション」が、更に2003年5月にESをベースに内外装の仕様向上を図った「HSE」が設定されました。

次いで2003年10月、フェイスリフト版に切り替えられると共に3ドアが廃止され、グレードが新設定の「SE」とカタログモデルに昇格したHSEの2タイプとなりました。続いて2005年6月、最後の特別仕様車となる「スポーツ」が設定されました。

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