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キャデラック SRX (2代目 2009-2016):プラットフォームを一新しエンジンをダウンサイジング

ゼネラルモーターズ(GM)がキャデラック・ブランドより2004年に発売したミディアム・クロスオーバーSUV「SRX」は、2009年に5年ぶりのフルモデルチェンジを受け、2代目モデルに移行しました。プラッフォームがそれまでのFRベースの「GMシグマプラットフォーム」から、FFベースの「GMシータプラットフォーム」に変更されたほか、エンジンがダウンサイジングされました。

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ボディはショート&ワイドに

スタイリングは、独自のシールドグリルや縦型ヘッドランプを踏襲しながらも、ボディラインはそれまでの直線基調から丸みを帯びた流麗なものに一新されました。ボディ・ディメンションは全長4,834mm×全幅1,910mm×全高1,669mm、ホイールベース2,807mmで、先代に対しショート&ワイドなディメンションになりました。

駆動方式は、FFと電子制御リミテッドスリップデフ「eLSD」採用のフルタイム4WDが設定されました。エンジンは当初、先代の3.6L V6NAおよび4.6L V8NAに代わり、3L V6 NAと2.8L V6ターボが用意されました。アウトプットは前者が最高出力269ps/最大トルク30.8kgm、後者が最高出力304ps/最大トルク40.8kgmでした。

トランスミッションは、全車マニュアルモード付6速トルコン式ATとの組み合わせでした。サスペンション形式は、フロントがダブルウィッシュボーン式からマクファーソンストラット式に変更された一方、リアはマルチリンク式が踏襲されました。また、上級グレードには電子制御リアルタイムダンピングショックアブソーバーが装備されました。

一方、室内は3列シート7人乗り仕様が廃止され、2列シート5人乗り仕様に一本化されました。安全装備面では、SRSデュアル&サイド/ヘッドカーテンエアバッグシステムやABS、トラクションコントロールシステム、横滑り防止装置「スタビリトラック」などが標準装備されました。また、快適装備としてポップアップスクリーン付きHDDナビゲーションシステムなどが採用されました。

エンジン・ラインナップを変更

その後、2011年に2.8Lターボエンジンが廃止され、翌2012年にはマイナーチェンジにより内外装デザインが変更されるとともに、フレックス燃料機能が備わる3.6L V6直噴NAエンジン(最高出力312ps/最大トルク36.6kgm)が追加されました。そして2016年、後継モデル「XT5」のデビューにともない生産終了となりました。

日本市場においては、2010年12月に「SRSクロスオーバー」の車名で初上陸を果たしました。ドライブトレインはフルタイム4WD+3L NAエンジンのみの設定で、グレードは「ラグジュアリー」と「プレミアム」の2タイプがラインナップされました。その後、ターボエンジン搭載車や3.6Lエンジン搭載車の導入が行われることはありませんでした。

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