マツダのミディアムクラスのミニバン「プレマシー」は、1999年に初代モデルがデビューし、2010年7月に発売され3代目となりました。ミニバンながらもスタイリッシュなプロポーションとスペースユーティリティの高さを両立させた他、燃費性能の良さやマツダ車ならではの走行性能を併せ持ち、総合的な完成度の高い車種となっています。
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「NAGARE」をモチーフにしたスタイリング
ボディは両側にスライドドアを備える5ドアキャブオーバー型で、発売当時マツダがショーカーのモチーフとしていた「NAGARE(流れ)」に沿った流麗なスタイリングが特徴となります。ボディサイズは全長4,585mm×全幅1,750mm×全高1,615mm~1,650mmで、先代より僅かに拡大された一方、プラットフォームを踏襲する為ホイールベースは同一の2,750mmとなっています。又、乗車定員も同様の7人となっています。
サスペンションも前:マクファーソンストラット式/後:マルチリンク式を踏襲し、車両重量は1,470~1,580kgとなります。エンジンは、発売当初搭載されたのは先代から受け継いだ2L直4直噴ガソリンのLF-VD型(最高出力150ps/6,200rmp・最大トルク19kgm/4,500rpm)で、エントリーグレード以外にマツダ独自のアイドリングストップ「i-stop」が装備されました。
トランスミッションは5速トルコン式ATで、駆動方式はまずFFのみでスタートしました。インテリア面での特徴は、独自の「カラクリ7thシート」などによる多彩なシートアレンジにありました。そして翌8月に、先代にも設定のあったフルタイム4WDモデルが追加発売されました。エンジンの形式は同一ながら、スペックが最高出力139ps/6,500rmp・最大トルク17.8kgm/4,000rpmとなる他、ATが4速となる事などがFF車との相違点になります。
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M/CでSKYACTIV TECHNOLOGY搭載車を追加
そして2012年4月、一部改良によりエントリーグレードを除くFF車にサイド&カーテンエアバッグシステムが標準装備されました。次いで2013年1月にマイナーチェンジを実施し、「デミオ」「アクセラ」「CX-5」に採用されていたマツダ最新の燃費改善テクノロジー「SKYACTIV TECHNOLOGY」を搭載したグレードが、ミニバンとして初めてFF車に設定されました。
パワートレインは、「アクセラ」に搭載されていた高効率な2L直4直噴のPE-VPS型「SKYACTIV-G2.0」エンジン(最高出力151ps/6,000rmp・最大トルク19.4kgm/4,100rpm)と、ロックアップ領域を拡大した6速トルコン式AT「SKYACTIV-DRIVE」の組み合わせで、燃費の大幅な向上を果たしました。同時に、SKYACTIV車専用のTFTカラー液晶メーターや「インテリジェント・ドライブ・マスター」の装備により差別化が図られました。
プレマシーは、デビュー翌年の2011年には年間販売台数ランキングで30位にランクインする人気を獲得したものの、その後はやや下降傾向でランキング圏外となり、2017年に生産終了、2018年1月に販売が終了となりました。
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