1978年に初代モデルがデビューした三菱のコンパクトカー「ミラージュ」は、1995年に登場した5代目モデルが2000年に生産終了となり、長らくラインナップから姿を消していました。それから12年後の2012年8月、実質的に「コルト」の後を継ぐエントリーモデルとして復活を果たしました。世界市場に向けたグローバルコンパクトカーして企画され、ボディ・エンジン共にダウンサイジングが図られた事が特徴でした。
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小型軽量な空力ボディを採用
ボディは、車体後部にかけて切れ上がるベルトラインやプレスラインによりウェッジシェイプを強調すると共に、空気抵抗低減にも配慮したデザインが採用され、Cd値0.27の優れた空力特性(エントリーグレード「E」を除く)を実現した事が特徴でした。ボディサイズは全長3,710mm×全幅1,665mm×全高1,505mmで、5代目ミラージュやコルトよりも一回り小さく、2,450mmのホイールベースもコルトより短いものでした。
車両重量はコルトよりも100kg以上軽く、軽ハイトワゴンの「eKワゴン」と比較しても大差ない860kg~870kgに抑えられました。サスペンションは前:ストラット式/後:トーションビーム式で、コルトのFF車と同一の形式でした。エンジンは、発売当初用意されたのは新開発された1L直3の3A90型(最高出力69ps/6,000rpm、最大トルク8.8kgm/5,000rpm)の一種類のみで、トランスミッションはCVT、駆動方式はFFのみの設定でした。
アイドリングストップ採用車はトップレベルの低燃費を実現
下から「E」「M」「G」の3種類のグレードの内、「M」と「G」にはアイドリングストップ機構が採用され、当時のガソリン登録車でトップの27.2km/Lの低燃費を実現した事が特徴でした。そして2013年10月に一部改良を実施し、「E」と「M」の間を埋める新グレード「S」が追加された他、「ハローキティ」40周年を記念したパッケージオプション「ハローキティ40thアニバーサリーパッケージ」が400台限定で設定されました。
次いで2014年8月、一部改良により全車に横滑り防止装置「アクティブスタビリティコントロール」や坂道発進補助機能「ヒルスタートアシスト」、緊急時のブレーキ踏力を補助する「ブレーキアシスト」が標準装備となり、安全性が向上しました。更に同年12月の一部改良において、内外装の一部を変更した他、1.2L直3の3A92型エンジンを搭載する新グレード「1.2G」が設定されました。(1Lの「G」は「1.0G」に名称変更)
エンジンのスペックは最高出力78ps/6,000rpm、最大トルク10.2kgm/4,000rpmで1L車より大きく向上した他、アイドリングストップ機構も採用し1L車に大きく劣らない25km/Lの燃費を実現しました。装備面では、15インチタイヤ&アルミホイール(1L車は14インチ)やフロントフォグランプ、可倒式ショートアンテナの採用などにより1L車との差別化が図られました。車両重量は「1.0G」より20kg重い890kgとなりました。
現行型ミラージュは、新興国の顧客を獲得すべくコストダウンを主眼を置いた設計である為、プラスアルファの要素を求める先進国ではユーザーのニーズと合致せず、日本国内においても販売は低迷しています。
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