三菱自動車工業は1978年3月、新たな販売チャンネル「カープラザ店」の展開と同時に、新型コンパクトカー「ミラージュ」を発売しました。欧州車的なスタイリングや副変速機付きトランスミッションの採用など、同時代の国産コンパクトカーとは一味異なる個性を備えたモデルでした。又、ターボエンジン搭載のホットハッチバージョンも設定されました。
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プレーンなスタイリング
ボディタイプは、まずメーカー自身が「2ドアハッチバック」と称する3ドアハッチバックがリリースされました。エクステリアは、外国人デザイナーの手による直線基調のプレーンなスタイリングが備わる他、ライトグリーンやイエローなど鮮やかなボディカラーが用意された事が特徴でした。ボディサイズは全長3,790mm×全幅1,585mm×全高1,350mm、ホイールベースは2,200mmでした。
サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアがトレーリングアーム/コイル式による4輪独立懸架が採用されました。駆動方式は同車初のFFで、エンジンは当初、1.2L直4SOHCのG11B型(最高出力72ps/最大トルク10.7kgm)と1.4L直4SOHCのG12B型(最高出力82ps/最大トルク12.1kgm)の「オリオン」エンジン2種類が用意されました。
三菱ミラージュ1600GT(1981) ノスタルジック2デイズ2020
1.6L車や1.4Lターボ車を追加
トランスミッションは、全車4×2速の副変速機付きMT「スーパーシフト」との組み合わせでした。そして同年9月に、ホイールベースを80mm延長した5ドアハッチバック(カラログ上は4ドアハッチバック)がラインナップに加わりました。次いで1979年3月、1.6L直4SOHCのG32B型「サターン80」エンジン(最高出力88ps/最大トルク13.5kgm)を搭載すると共に、ミシュラン製ラジアルタイヤを装着した「1600GT」が追加されました。
同時に、1.4L車にトルコン式AT仕様が設定されました。次いで1980年7月、1600GTに着脱式ガラスサンルーフ装着車が追加され、追って1980年10月のマイナーチェンジでは、全車にフェイスリフトが実施されました。続いて1982年2月に2度目のマイナーチェンジが実施され、ヘッドランプの形状が変更されると共に車名が「ミラージュⅡ」に変更されました。
同時に、5ドアハッチバックのシャシーに3ボックス型ボディを架装した4ドアセダンが追加された他、3ドア車に最高出力105psのG12B型ターボエンジンを搭載する「1400ターボ」が追加されました。又、気筒休止システム採用のG12B型MDエンジン搭載車も用意されました。追って同年8月には、5ドア車と4ドア車にもG12B型ターボエンジン搭載車が設定されました。
そして1983年10月にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。
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