BMWの主力モデル「3シリーズ」は、2005年に7年ぶり4度目のフルモデルチェンジを実施し、5代目のE90型に移行しました。先代E46型から更にボディサイズが拡大され居住性が向上すると共に、装備の充実が図られました。又、全車にバルブトロニック搭載エンジンを採用し、出力と燃費が向上した事も特徴でした。日本では同年4月から販売が開始されました。
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ボディは全長と全幅を拡大
ボディのバリエーションは4ドアセダン、クーペ、カブリオレ、ツーリング(ステーションワゴン)の全4タイプで、3代目と4代目にラインナップされた3ドアハッチバックの「コンパクト」は廃止されました。ボディサイズは全長4,525~4,590mm×全幅1,780~1,815mm×全高1,385~1,450mmで、先代から全長と全幅が拡大され、ホイールベースも35mm延長され2,760mmとなりました。
サスペンション形式は、フロントはストラット式を踏襲し、リアは先代のセントラルアーム(マルチリンク)式から5リンク式に変更されました。駆動方式は従来同様FRがメインで、一部モデルにフルタイム4WDが設定されました。発売当初日本に導入されたグレードは、全てガソリンエンジン搭載の「320i」「323i」「325i」「330i」の4種類で、2006年秋に「330i」に代わり「335i」がラインナップされました。
各グレードの搭載エンジンは、「320i」が唯一の直4で2L(最高出力150ps/最大トルク20.4kgm)、それ以外は全て直6で「323i」が2.5L(最高出力192ps/最大トルク23.5kgm)、「325i」が2.5L(最高出力218ps/最大トルク25.5kgm)、「330i」が3L(最高出力258ps/最大トルク30.6kgm)、「335i」が3Lターボ(最高出力306ps/最大トルク40.8kgm)でした。日本仕様のトランスミッションは全車6速トルコン式ATで、「320i」のみ6速MTも用意されました。
各種装備が充実
装備面では、前者にオートライトやオートワイパー、メモリー機能付き電動シートが備わる他、ランフラットタイヤが採用された事もトピックでした。更に上級グレードには電子制御式のアクティブステアリング、曲がる方向を照射するアダブティブヘッドランプ、ETC内蔵ルームミラー、HDDナビゲーションシステム、新インフォテインメントシステム「iDrive」などが装備されました。
そして2008年に「320i」用エンジンの最高出力が156psに向上、追って同年秋のマイナーチェンジの際にはセダン/ツーリングにフェイスリフトが実施されると同時に、日本の立体駐車場への入庫に配慮しドアノブが変更され、全幅が15mm狭い1,800mmとなりました。次いで2010年には、クーペ/カブリオレにもフェイスリフトが行われました。
同時に「320i」のエンジンが直噴化され、アウトプットが最高出力170ps/最大トルク21.4kgmに向上した他、全グレードにおいて燃費が大幅に改善されました。そして2012年にフルモデルチェンジが行われ、6代目3シリーズ(F30型)にバトンタッチされました。
前モデル:4代目BMW 3シリーズ
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