BMWの主力モデル「3シリーズ」は、1998年に8年ぶり3度目のフルモデルチェンジを実施し、4代目モデルに移行しました。先代E36型からボディが拡大され、全車日本における3ナンバーサイズとなりました。まず4ドアセダンからリリースされ、1999年にクーペとツーリング(ステーションワゴン)が、2000年にカブリオレが、2001年にコンパクト(3ドアハッチバック)が追加されました。
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曲線的なボディに変貌
スタイリングは先代のイメージを受け継ぎながらも、より曲線的なボディラインに変化しました。ボディサイズは全長4,265~4,490mm×全幅1,740~1,755mm×全高1,410~1,435mmで、先代から全長・全幅・全高とも若干拡大され、ホイールベースも25mm延長され2,725mmとなりました。サスペンションはフロント:ストラット式/リア:セントラルアーム(マルチリンク)式の形式を踏襲しつつ、改良が図られました。
駆動方式は発売当初は全車FRだったものの、追ってフルタイム4WDモデルが加わりました。発売当初のグレード体系は、「316i」「318i」「320i」「323i」「328i」(クーペは末尾がそれぞれ「ci」となる)の5種類で、日本には「316i」を除くグレードが導入されました。搭載エンジンは「316i」と「318i」が直4SOHCで、前者が1.6L(最高出力104ps/最大トルク16.8kgm)、後者が1.9L(最高出力118ps/最大トルク18.3kgm)でした。
安全装備を強化
「320i」以上のグレードは直6DOHCで、「320i」が2L(最高出力150ps/最大トルク19.4kgm)、「323i」が2.5L(最高出力170ps/最大トルク25kgm)、「328i」が2.8L(最高出力193ps/最大トルク28.5kgm)でした。トランスミッションは、グレードにより5速MT及び4速/5速トルコン式ATが組み合わせられました。装備面では、デュアルエアバッグやABSの他、横滑り防止装置+トラクションコントロールの「AST+T」が採用されました。
そして2000年に、3L直6DOHCエンジン(最高出力231ps/最大トルク30.6Kgm)を搭載する「330i」「330ci」と、同エンジンを搭載するセダン4WDモデル「330xi」が追加されました。一方2001年に追加されたコンパクトには、1.8L直4DOHCエンジン(最高出力115ps/最大トルク17.9Kgm)搭載の「316ti」と、2L直4DOHCエンジン(最高出力143ps/最大トルク20.4Kgm)搭載の「318ti」がラインナップされました。
又、同年セダンの「318i」とクーペの「318ci」のエンジンが、「318ti」と同一ユニットに置換されました。次いで2002年、セダン/ツーリングのみマイナーチェンジが実施され、フェイスリフトと共に「316i」と「318i」のエンジンがバルブトロニック化されました。追って2003年にクーペ/カブリオレもマイナーチェンジを受け、同様にフェイスリフトが行われました。そして2005年にフルモデルチェンジが行われ、5代目3シリーズ(E90型)にバトンタッチされました。
前モデル:3代目BMW 3シリーズ
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