その事故の当時、マツダのデミオに乗っていました。デミオ発売後すぐに買ったので、多分1995年式だと思います。事故は自分の家から30分ほどの実家に行く時に起こりました。助手席には自分の父親が乗っていました。冬だったので、夕方とは言えすっかりと日が落ちていました。道路は片側一車線でした。その中では比較的大きい交差点に差し掛かった時です。
現場では老人の家族は低姿勢でしたが
左手に一人の老婆が立っていることに気づきました。目の前の信号は青。それでも左側に注意を払いながら徐行して交差点に進入しました。すると、その老婆が横断歩道を渡り始めました。
あわててブレーキを踏みました。徐行していたのですが、老婆をよけることは出来ずフロントが老婆に軽くあたり、老婆はしりもちをついてしましました。急いで車を停めると、周りの車も停車しました。老婆は大きな怪我はないようでしたが、念のためと言って救急車を呼んでくれたり、私の進行方向の信号は確かに青だったと証言してくれる人も何人もいました。ちなみに私の車ですが目立った傷もありませんでした。
そのうち老婆の家族がやってきました。その話では老婆は徘徊癖があり、その時も家から一人で出かけてしまったとのことでした。集まってきた野次馬に「家にカギをかけてもあけて出て行ってしまう」と話していたように記憶しています。そして、私には迷惑をかけたと詫びてくれました。警察が来てからも、目撃者・老婆の家族ともに同じ証言をしてくれました。その場はそれで終わりました。
貧乏で病院代が払えない。だから私に払えと要求
その翌日、老婆の家族が家に乗り込んできました。その話では老婆は腰の骨を折ってしまって入院することになったと。家が貧乏で病院代が払えない。だから私に払えと言うのです。非常に怖かったので、保険の代理店の人に至急来てもらいました。そこで代理店の人が相手の家族にこれからは全て自分を通して交渉するようきつく言ってくれました。また私には相手の家族が来ても絶対に応対しないよう言いました。
その後は代理店の方が、交渉が全て終わるまで、私の耳にはあえていれないようにしてくれました。もちろん、私の過失は0。免許の点数も全く引かれませんでした。一番困ったことは、相手の家族が家に乗り込んで来たことでした。現場では相手に電話番号・住所を伝えました。そのため家に乗り込んで来たので、今後、事故を起こすことがあっても、絶対に住所は言うのはやめようと思っています。
あの事故は、どうやっても防ぎようがないと今でも思います。目の前の信号は青で、後続車もたくさんいました。警察の人も私に少し同情しているような感じを受けました。ただ相手の家族が家に乗り込んだことによって、相手の方のその後のお加減などを知ることもなくそこはずっと気がかりでした。