18歳の頃の経験です。セリカGT-four ST205 友人2人と自分で乗っていました。免許取りたての一番運転が楽しい時期、友人をドライブに誘い走っていました。冬だったので、路面がかなり凍っていましたが、まだまだ免許取り立てだったので、運転が楽しいという思いだけで滑るという恐怖心は一切ありませんでした。
スピードは80kmでドリフト
乗っていた車もスポーツカーだったので、友達にカッコイイところを見せようとしていた事も覚えています。「この車ってドリフトできるの?」友達にこう聞かれたので、「多分出来るよ」と答えました。走っていた道路は直線の道路だったので、本当は出来ない状況だったのですが、当時はそんな事も分からず、ハンドルを切ってブレーキを踏めば滑りだすだろうと思っていました。今思えば、よくそんな恐ろしいことをやったものだと、感心と同時に呆れます。
スピードは80km以上出ていたのを覚えています。そこそこ車の通りも多く、対向車も走っていました。おもむろにハンドルを切って、ブレーキを思い切り踏みました。後輪が滑り出し、ドリフト状態へ。なったかと思えば、数秒後に恐怖心が一気に押し寄せてきました。車が全く制御出来ない状態に陥ってしまいました。当然ですが、4WDだったので一度滑りだすと制御することはかなり難しいのですが、当時はそんなことは一切知りません。滑っても、しばらくしたら元に戻るだろうと思っていたのです。
土手から2mほど下へ転落
しかし車は右に左にブレながら、とんでもない状態に陥っていました。何とか立て直そうとしましたが、どうしたら良いのかも全くわからず、ただただアクセルを離しハンドルを左右に動かしていました。時間にして10秒もなかったと思います。滑ってもブレーキを踏んではいけないという事だけは知っていたのですが、どうにもならないことに怖くなり、思いっきりブレーキを踏んでしまいました。
ふと気づくと、道路脇の土手から転落2mほど下へ転落した状態。ブレーキを踏んだ直後から車が土手に落ちるまでの記憶が飛んでいました。一緒に乗っていた友達曰く3回転して土手に落ちたとのこと。全然覚えていません。
レッカーを呼び、車を引き上げ
幸い誰も怪我をしていませんでした。事故を見ていた周りのドライバーがすぐさま駆けつけてきて、レッカーを呼んでくれました。驚いたことにレッカー車が来るまでの30分程度の間、その場を通るドライバーの方々皆が車を止めて様子を見に来てくれた事を覚えています。レッカーが来て車を引き上げてくれました。何とも幸いな事に、ワイパーアームが折れただけで自走可能な状態でした。(後日分かったことですが、アライメントはかなり狂っていたようです)4WDスポーツカーといえども、全て運転者の操縦スキルによるものなんだと、その時初めて学びました。