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免許取りたての頃の自動車事故。相手の中年男性と弁護士に押し切られ

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大学生になってすぐに免許を取り、姉と共同使用するということで、中古車屋で一目ぼれして購入した当時結構人気の1989年式の紺色のフォードフェスティバ1.3SX。自宅通いで車持ちが周りにはおらず、友人の足代わりにもなっていました。車体は小さかったので運転初心者には運転のしやすい車で、その日も夜遅くまで家で遊んでいた友人を友人宅へ送り届けての帰り道、時間は0時過ぎ。自宅まであと1kmという片側2車線の交差点で事故を起こしました。

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反対車線から急に光が

坂を下って右折する交差点、こちら側も反対側もほとんど車の通行の無い状況。矢印信号が出ていたので、少しスピードを上げて交差点に突入。すると反対車線から急に光が自分の車に迫ってきました。激しい音と衝撃とともに、道路上をそのまますべるように1回転半しました。

しばらく車の中で、今起きたことに動揺とショックで動けずにいると、ぶつかってきた相手が降りて運転席側に。声をかけられ車を降りると、自分の車は左側前方がくしゃくしゃになっており、タイヤも八の字に。相手の車はというと白のクラウンでしたが、右側のウインカーのカバーが割れ、少しのキズくらい。お互いケガは無いようで、そのまま相手が警察に連絡。

まるでこちらが全て悪いような

警察を待つ間に相手と話をしてみると、相手は50代位の男性で、名刺をもらうと不動産会社の社長さん。こちらは免許取りたての18歳の若造。初めての事故のショックと、相手が不動産屋の社長と言うこともあり、変な緊張でほとんどしゃべれない状態の中、話を聞いていると、赤信号で突っ込んで来たらダメだとか、免許取立てなら安全運転しなきゃダメだとか、まるでこちらが全て悪いような言い分。反論も出来ず、すいませんを繰り返し、警察が到着。

それぞれ別々で状況を聞かれ、こちらは矢印信号で突入したら相手が突っ込んできたと説明。お互い状況の説明をし終えると警察官が「お互い少し言い分が異なっているから、あとは保険屋さんと相談して対応してください、警察は事故の状況を見分するだけですので」とあっさりと撤収していきました。残された自分に相手が「車は動くか?家近いから大丈夫だろ?お互いけがも無いみたいだから、明日うちの事務所に来てくれるか。そこでもう一度話をしよう」と言われました。

事務所行くと弁護士が。一方的に押された形で

はずれたバンパーをガラガラ引きずりながら、ゆっくりと自宅まで。家についても足の震えが止まらず、おまけに事務所に来いと言われ、何とも言えない不安でその晩を過ごしました。翌日、指定された時間に事務所に行くと、昨晩の相手ともう一人の男性が。聞くとその会社の弁護士と言うことで同席していました。話し合いは事故当時と同様、全てこちらが赤信号無視で突っ込んできた。

だから免許取立ての若者は怖いんだとか、全てこちらが悪いような言い方をされ、勇気を持って反論しようにも、どちらにしても保険で処理するんだし、あまり時間はかけたくないだろと、あとは保険屋とうちの弁護士とで全て対応するからと、納得できないまま一方的に押された形でその話し合いは終わりました。事務所を出て、契約の保険屋に連絡をして、その日の出来事を話しました。

今考えれば、なんて理不尽な

後日、保険屋から「相手とあなたが言っていることが異なっておりますが、これをすべて証明しようとすると、保険が下りるのにも時間がかかるので、相手も早く終わらせた方がいいだろうということで相手の言い分を飲む形でいかがですか?こちら側としても出来る限りなんとかしますので」と。その時はもう早く決着つけたかったし、自分が修理金を出すわけではないと言うことで、しぶしぶ納得し、そのようにしてもらいました。結局は自分が9割過失で決着しました。

今考えれば、なんて理不尽な。大人が子供を言いくるめたような形。残されたのは事故に対する恐怖感と、自分の車は修理する金額が保険金を大きく上回ると言うことで廃車にし、ローンだけが残りました。

その事故以降は、スピードは車が少なくても出し過ぎない、かもしれない運転を心掛けて、現在までは無事故で運転を続けております。もし事故を起こしたとしても、冷静な対応、判断が今では出来るのではないかと思いますが、やはり事故は起こしてみて初めてわかる事もあります。(知らなければ一生知らずにいるのが良いのですが…)ただ、事故当事者お互い身体が何もなかったことは幸いだと思いました。いつまでも安全運転、無事故無違反でいたいものです。

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自動車の事故 体験談
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