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ベントレー コンチネンタル フライングスパー (2代目 2005-2012):コンチネンタルGTの4ドア版として約40年ぶりに復活

ベントレー・モーターズは2005年のジュネーブ・モーターショーにおいて、2ドアクーペ型グランツーリスモ「コンチネンタルGT」の4ドアセダン版となる「コンチネンタル・フライングスパー」を発表しました。コンチネンタル・フライングスパーの名を持つモデルの登場は、1966年に初代モデルが生産終了となって以来およそ40年ぶりのことでした。

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ボディを二回りほど大型化

エクステリア・デザインは、流麗かつアグレッシブなイメージを持つコンチネンタルGTに対し、スクエアかつコンサバティブなイメージにまとめられていました。しかし、エアロダイナミクスの追求に抜かりはなく、Cd値は0.31という優秀な数値を実現していました。ボディ・ディメンションは全長5,307mm×全幅1,918mm×全高1,479mm、ホイールベース3,065mmでした。

コンチネンタルGTと比較すると、全長が約500mm、全高が約90mm、ホイールベースが320mm拡大されていました。それにともない車両重量も90kg増加し、2,475kgとなっていました。駆動方式はコンチネンタルGT同様のフルタイム4WDで、エンジンもフォルクスワーゲン製の6L W12DOHCツインターボが踏襲されました。

スペックは最高出力560ps/6,100rpm・最大トルク66.3kgm/1,600pmで、コンチネンタルGTから変更はありませんでした。また、トランスミッションも同様にZF製の6速トルコン式が組み合わせられました。パフォーマンスは最高速度312km/h・0-100km/h加速5.5sで、コンチネンタルGTと比較すると最高速度が7km/h低下したものの、4ドアサルーンとしてはトップレベルのものでした。

サスペンションは、フロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:マルチリンク式の形式が踏襲されるとともに、可変ダンピングコントロール+エアスプリングの構成が継承されました。また、ブレーキも同様にフロントに405mm径、リアに335mm径のローターが備わる4輪ベンチレーテッド・ディスク式が採用されたほか、ホイール&タイヤも共通の9J×19インチホイール+275/40R19タイヤの組み合わせが装着されました。

高性能版を追加

その後2008年に、高性能版の「コンチネンタル・フライングスパー・スピード」が発表されました。6L W12ツインターボエンジンのアウトプットが最高出力610ps/6,000rpm・最大トルク76.5kgm/1750pmに高められ、パフォーマンスも最高速度322km/h・0-100km/h加速4.8sへと向上していました。

また、エクステリア面ではフロントまわりやリアまわりの意匠がリデザインされるとともに、10mmのローダウンが図られました。同時に装備の充実化も図られ、アダプティブクルーズコントロールやハイパワー・オーディオシステムが採用されました。そして2012年をもって生産を終了、翌2013年に後継モデル「フライングスパー」が発表されました。

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