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ビュイック リーガル (5代目 2008-):中国市場専用モデルとしてデビューするも北米市場でも発売

ゼネラルモーターズ(GM)が1973年にビュイック・ブランドよりリリースした中型乗用車「リーガル」は、2008年に実施された4度目のフルモデルチェンジにより現行型となる5代目モデルに移行しました。当初は中国市場専用モデルとしてデビューし、生産も中国のみで行われたものの、2010年から北米での生産および販売が開始されました。

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プラットフォームを一新

プラットフォームは、それまでの「Wプラットフォーム」から「イプシロンⅡプラットフォーム」に変更されました。ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみの設定で、スタイリングはファストバックのフォルムが採用されるなど先代からイメージが一新されました。ボディサイズは全長4,831mm×全幅1,857mm×全高1,483mmで、先代から全長が短縮された一方、全幅と全高は拡大されました。

また、ホイールベースはわずかに短縮され2,738mmとなっていました。駆動方式は当初はFFのみの設定で、中国仕様のエンジンはまず2.4L直4DOHC NA(最高出力185ps/最大トルク23.8kgm)と2L直4DOHCターボ(最高出力223ps/最大トルク35.7kgm)の2種類が用意されました。トランスミッションは、いずれも6速トルコン式ATが組み合わせられました。

ブレーキは、フロントがベンチレーテッド型の4輪ディスク式が採用されました。その後、1.6L直4ターボエンジン搭載車が追加されました。一方北米仕様は、当初は2.4L NAエンジン搭載の「CXL」のモノグレード設定であったものの、追って、2Lターボエンジンを搭載する「CXLターボ」が追加されました。

高性能版やマイルドハイブリッド車を追加

さらに2010年に開催された北米国際自動車ショーにおいて、2L直4DOHCハイプレッシャー・ターボエンジン(最高出力274ps/最大トルク40.8kgm)+6速MTまたは6速ATを搭載し、専用サスペンションやブレンボ製フロントディスクキャリパー、19インチアルミホイールなどが装備される高性能グレード「GS」が発表されました。

次いで2011年には、2.4L NAエンジンにブレーキエネルギー回生システムやアイドリグストップシステムを追加するとともに、モーターや専用リチウムイオンバッテリーを搭載したマイルドハイブリッド車「eアシスト」がリリースされました。続いて2014年に実施されたフェイスリフトの際に、GSにフルタイム4WD仕様が追加されるとともに、CXLターボ用エンジンのアウトプットが最高出力262ps/最大トルク40.8kgmに向上しました。

同時に、「フォワードコリジョンウォーニング(前方衝突警報)」「レーンディパーチャーウォーニング」「ブラインドスポットモニタリング」「リアクロストラフィックアラート」などの安全運転支援システムが採用されました。

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