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シボレー シェベル (3代目 1972-1977):先代からプラットフォームやスタイリングを一新

GM(ゼネラルモーターズ)から1963年に「フォード・フェアレーン」などへの対抗馬としてリリースされた中型乗用車「シボレー・シェベル」は、1972年に5年ぶり2度目のフルモデルチェンジを受け、3代目モデルに移行しました。先代からプラットフォームが刷新された他、スタイリングも一新されました。

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ボディは3タイプに

ボディタイプは、4ドアセダンと従来の2ドアハードトップクーペに代わり設定された2ドアピラードハードトップ「コロナード・ハードトップ」、そしてワゴン型派生モデル「シボレー・ノマド」の生産終了に伴い再びシェベルの一員に復帰した5ドアステーションワゴンの3タイプのラインナップで、先代まで設定されていた2ドアセダンと2ドアコンバーチブルは廃止されました。

スタイリングは、丸みを帯びたフォルムとコークボトルラインが特徴だった先代から一転し、直線基調のスクエアなフォルムに変貌しました。ボディサイズは全長5,314mm(セダン)/5,258mm(ハードトップ)×全幅1,946mm×全高1,367mm(セダン)/1,349mm(ハードトップ)で、先代からさらに一回り拡大されました。一方ホイールベースは先代から変更はなく、セダンが2,946mm、コロナードが2,845mmでした。

駆動方式はFRを踏襲し、エンジンは当初4.1L直6OHV(最高出力101ps/最大トルク24.2kgm)、5.7L V8OHV(最高出力147ps/最大トルク34.6kgm)、6.6L V8OHV(最高出力177ps/最大トルク42.2kgm)、7.4L V8OHV(最高出力218ps/最大トルク48.4kgm)がキャリオーバーされました。いずれも強化された排出ガス規制への対応のため、アウトプットは先代からドロップしていました。

組み合わせられるトランスミッションには、3速/4速MTと3速トルコン式ATが設定されました。ブレーキは全車フロント:ベンチレーテッド・ディスク式/リア:ドラム式で、ステアリング形式はリサーキュレーティング・ボール式が踏襲されました。グレード体系は当初、下から「デラックス」「マリブ」「ラグナ」およびスポーティグレード「SS」の4タイプがラインナップされました。

フェイスリフトでエクステリアを変更

その後1974年にフェイスリフトが実施され、フロントグリルの意匠が変更されるとともに衝撃吸収バンパーが採用されました。同時に、意匠の異なるフロントグリルやリアコンビネーションランプを持つピラードハードトップ「ラグナS3クーペ」が追加されました。その一方で、7.4Lエンジンが廃止されるとともにデラックスとSSがカタログ落ちしました。

次いで1976年に2度目のフェイスリフトが実施され、縦目の角型4灯式ヘッドランプが採用されるました。同時に、ステーションワゴンとラグナS3クーペが廃止されました。そして1977年に生産終了となり、翌1978年に後継モデル「ラグナ」がリリースされました。

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