1981年に「ハイゼット」の乗用ワゴン版として誕生したダイハツ工業の軽ワンボックス車「アトレー」は、1999年1月に5年ぶり3度目のフルモデルチェンジが実施され、4代目モデルに移行しました。改正された軽自動車規格に対応しボディサイズが拡大されると共に、イタルデザインの手による流麗なスタイリングが採用されました。又、歴代モデル初の乗用5ナンバーモデルが設定された事もトピックでした。
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ロールーフ仕様が復活
ボディタイプは片側スライドドア仕様の4ドアが廃止され、再び5ドアに一本化された一方で、ルーフの仕様はハイルーフの他、初代モデル以来となるロールーフが復活しました。セミキャブオーバー風フォルムが採用されたボディのサイズは、新規格に準じた全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,820~1,865mmで、先代に対しては全長が100mm、全幅が80mm拡大されました。
又、ホイールベースは一気に520mm延長され、2,420mmとなりました。サスペンション形式は、フロント:マクファーソンストラット式/リア:3リンク・コイル式が踏襲されました。又、駆動方式はパートタイム4WDが廃止され、FRとフルタイム4WDの設定となりました。エンジンは、先代に搭載された660cc直3DOHCのEF型から発展したEF-VE型(NA)及びEF-DET型(ターボ)が採用されました。
安全装備を強化
最高出力/最大トルクは前者が48ps/6.4kgm、後者が64ps/10.2kgmで、共に先代からアウトプット向上を果たしていました。トランスミッションは当初、それぞれに5速MTが設定された他、NA車には3速トルコン式ATが、ターボ車には新たに4速トルコン式ATが用意されました。又、安全装備面では、全車に運転席SRSエアバッグシステムが採用されました。
更に上級グレードには助手席SRSエアバッグシステムやABSが標準装備されるなど、先代から大幅な強化が図られました。グレード体系は、当初「CL」「カスタム」「カスタムターボ」がラインナップされました。そして同年6月、ロングスライド機構付リアシート&リアシートベルト採用の5ナンバーモデル「アトレーワゴン」が追加されました。
そして2001年1月に4ナンバーモデルがCLのみに整理された一方で、翌2月の一部改良の際に5ナンバーモデルのグレード拡充が図られました。追って同年5月及び7月に、ワゴンに専用フロントグリルやエアロパーツ、ローダウンサスペンションなどが装備される「エアロダウンビレットターボロールーフ」と「エアロダウンビレットロールーフ」が相次いで追加されました。
次いで2001年1月のマイナーチェンジでフェイスリフトが実施されると共に、グレード体系の見直しが行われました。続いて同年末をもって福祉車両を除く4ナンバーモデルがカタログ落ちした後、翌2002年1月の一部改良でエンジンの環境性能が改善されると共に、NAは最高出力が2ps、ターボは最大トルクが0.3kgm向上しました。
続いて2003年6月の一部改良で装備やグレード体系の見直しが実施され、2004年12月の仕様変更では5速MT仕様が廃止されました。そして2005年5月にフルモデルチェンジが実施され、現行型となる5代目モデルに移行しました。
先代モデル:3代目アトレー
1.3Lエンジン搭載モデル:アトレー7