1990年に2代目「ブロンコⅡ」の後継モデルとして登場したミディアムSUV「エクスプローラー」は、1994年にフルモデルチェンジを受け2代目モデルに移行しました。先代の無骨なイメージを脱し、空力特性にも配慮した洗練されたスタイリングに変貌すると共に、4WDのシステムがパートタイム式からオンデマンド型フルタイム式に改められました。
フロントサスペンションを変更
ボディタイプは、先代同様3ドアと5ドアが用意されました。ボディサイズは全長4,536mm(3ドア)/4,826mm(5ドア)×全幅1,778mm×全高1,702~1,735mmで、先代から全長が拡大されました。一方ホイールベースは若干短縮され、3ドアが2,565mm、5ドアが2,831mmとなりました。駆動方式は前述のフルタイム4WDの他、先代同様にFRも設定されました。
エンジンは当初、先代から4L V6OHV(最高出力160ps/最大トルク31.1kgm)がキャリオーバーされ、トランスミッションも先代同様5速フロア式MTと4速コラム式トルコンATが設定されました。サスペンション形式は、フロントはツイントラクションビーム/コイル式からダブルウィッシュボーン/トーションバー式に変更され、リアはリジッドアクスル/リーフ式が踏襲されました。
又、ブレーキはフロントは先代同様ベンチレーテッド・ディスク式で、リアはドラム式からソリッド・ディスク式にアップグレードされました。安全装備面では、ABSに加え新たにSRSデュアルエアバッグシステムが標準装備されました。そして1996年に、5L V8OHVエンジン(最高出力210ps/最大トルク40kgm)+4速AT搭載モデルが追加されました。
SOHCエンジンを追加
次いで翌1997年には4L V6SOHCエンジン(最高出力210ps/最大トルク34.4kgm)が追加されると共に、ATが5速化されました。その後1998年及び1999年のマイナーチェンジにより、内外装デザインの変更やSRSサイドエアバッグの標準化などの仕様変更が施されました。次いで2000年に4L OHVエンジンが廃止されました。
続いて2001年、派生モデルとして4ドアピックアップトラックの「エクスプローラー・スポーツトラック」がリリースされました。そしてこの年、本家のエクスプローラー5ドア車にフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。一方3ドア車は、マイナーチェンジが施された上で2003年まで生産が継続されました。
2代目エクスプローラーの日本市場上陸は1995年3月で、グレードは当初3ドア「エクスペディション」と5ドア「XL」「XLT」「リミテッド」のラインナップでした。駆動方式は4WDのみの設定で、トランスミッションは全車4速ATでした。そして翌1996年11月に、ラインナップが見直しが実施されました。
新ラインナップは、SOHCエンジン+5速AT搭載3ドアの「エクスペディション」、4L OHVエンジン+5速MT搭載5ドアの「XL」、SOHCエンジン+5速AT搭載5ドアの「XL」「XLT」「エディバウアー」「リミテッド」となりました。同時に、5ドア全車が右ハンドル仕様に変更されました。次いで1998年4月、グレードがXL/XLT/エディバウアーの3タイプに整理されました。
先代モデル:初代エクスプローラー
後継モデル:3代目エクスプローラー