フォード フィエスタ 5-door (4代目 MKⅥ 2008-2012)
1976年にフォード・モーター(フォード・ヨーロッパ)初のハッチバック・コンパクトカーとしたデビューした「フィエスタ」は、2008年3月のフルモデルチェンジにより通算4代目となるMKⅥに移行しました。プラットフォームは、「マツダ・デミオ」と共通のDYプラットフォームからニューグローバルBカープラットフォームに変更されました。
ボディを一回り拡大
フォード フィエスタ 3-door (4代目 MKⅥ 2008-2012)
ボディタイプは当初、3ドア/5ドアハッチバックの乗用モデルと3ドアバンがラインナップされました。スタイリングは、それまでのオーソドックスな2ボックス型からモノフォルム風の斬新な造形に一新されました。ボディサイズは全長3,950mm×全幅1,722mm×全高1,481mmで、MKⅤからそれぞれ33mm×39mm×64mm拡大されました。
フォード フィエスタ SportVan (4代目 MKⅥ 2008-2012)
一方、ホイールベースは実質的に同等の2,489mmでした。駆動方式は従来同様FFのみの設定で、エンジンは当初、1.25L直4(最高出力60ps/82ps)、1.4L直4(最高出力96ps)、1.6L直4(最高出力120ps)のガソリンNAと、1.4L直4(最高出力68ps)及び1.6L直4(最高出力75ps/90ps)のディーゼルターボがラインナップされました。
フォード フィエスタ 5-door (4代目 MKⅥ 2008-2012)
トランスミッションは、5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。サスペンション形式は、フロントはストラット式を踏襲し、リアはツイストビーム式からトーションビームに変更されました。安全装備面では、SRSサイド&ニー&カーテンエアバッグシステムが追加されると共に、衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・シティ・ブレーキ」が採用されました。
フォード フィエスタ 3-door (4代目 MKⅥ 2008-2012)
そして同年7月、1.6Lディーゼル車をベースに空力特性の改善やパワートレインのセッティング変更などにより32.3km/h(欧州複合モード)の燃費を実現した「エコネティック」が発表されました。次いで翌2010年には、北米市場向けに4ドアセダンが追加されました。
フェイスリフトと同時にガソリンターボ車を追加
フォード フィエスタ ST (4代目 MKⅦ 2014)
2012年にはフェイスリフトにより、MKⅦ型に移行しました。
同時にエンジン・ラインナップも変更され、ガソリンはそれまでの1.25L直4NAに代わり1L直3ターボ(最高出力80ps/100ps/125ps)が、同1.6L直4NAに代わり1.6L直4ターボ(最高出力182ps)が設定され、ディーゼルは1.5L直4ターボ(最高出力75ps)が追加されました。こられらの内ガソリン1Lターボエンジンには、6速MT又は6速DCTが組み合わせられました。
フォード フィエスタ (4代目 MKⅦ 2017-2019)
又、ガソリン1.6Lターボエンジンは6速MTと組み合わせてホットハッチ「ST」に搭載され、最高速度220km/h・0-100km/h加速6.9sの性能を発揮しました。4代目フィエスタの日本市場初上陸は、欧州でのデビューから6年が経過した2014年2月の事でした。導入されたのはフェイスリフト版MKⅦで、5ドアボディに1Lガソリンターボエンジン＋6速DCTを搭載するモノグレード設定でした。
