1966年に初代モデルが発売されたトヨタの大衆車「カローラ」は、1970年5月に初のフルモデルチェンジを受け、2代目モデルに移行しました。基本的なコンセプトやメカニズムは踏襲されたものの、ライバル車「サニー」への対抗意識もあり先代からボディが一回り拡大されると共に、追って排気量の大きいエンジンが追加されるなど、上級志向を強めたモデルとなりました。
ボディタイプは5種類に
ボディタイプは、先代同様の2ドア/4ドアセダン及び3ドアライトバンに、2ドアクーペと5ドアライトバンを加えた全5タイプが用意されました。スタイリングは先代のイメージを受け継ぎながらも、より曲線的なフォルムに変貌しました。ボディサイズは、セダンで全長3,945mm×全幅1,505mm×全高1,375mmで、先代から全長が100mm、全幅が20mm拡大されました。
又、ホイールベースは50mm延長され2,335mmとなりました。サスペンション形式は、先代同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:リジッド・リーフ式が踏襲され、駆動方式も引き続きFRが採用されました。発売当初用意されたエンジンは、先代からキャリオーバーされた1.2L直4OHVの3K型シリーズで、トランスミッションは4速MTと2速トルコン式ATが設定されました。
エンジンのスペックは先代から変更はなく、シングルキャブレター仕様の3K型が最高出力68ps/最大トルク9.5kgm、同高圧縮比仕様の3K-D型が最高出力73ps/最大トルク9.6kgm、ツインキャブレター・ハイオク仕様の3K-B型が最高出力77ps/最大トルク9.6kgm、同レギュラー仕様の3K-BR型が最高出力74ps/最大トルク9.5kgmでした。装備面では、新たに盗難防止ハンドルロック機構やチャイルドロック内蔵リアドアなどが採用されました。
1.4L車と1.6L車を追加
発売当初のグレード体系は、下から3K型エンジン搭載の「スタンダード」「デラックス」、3K-D型エンジン搭載の「ハイデラックス」、3K-B型エンジン搭載の「SL」の4タイプで、ハイデラックス以上にフロントディスクブレーキや熱線リアウィンドウデフォッガーが、SLにラジアルタイヤが装備されました。そして同年9月に、1.4L直4OHVのT型エンジン系を搭載する「1400」シリーズが追加されました。
当初はシングルキャブレター仕様のみで、最高出力86ps/最大トルク12kgmのT型と、最高出力を90psにアップした「1400SL」用のT-D型がラインナップされました。次いで1971年4月に、1400SLのエンジンがT型をツインキャブレター化したハイオク仕様のT-B型(最高出力95ps/最大トルク12.3kgm)及び同レギュラー仕様のT-BR型(最高出力91ps/最大トルク12kgm)に置換されました。
同時に、同エンジンを搭載し、7連メーターやハードサスペンションを採用した「1400SR」が追加されました。追って同年8月に初のマイナーチェンジを受け、フロントグリルやリアコンビネーションランプの意匠変更が行われました。次いで1972年3月に、1.6L直4DOHCハイオク仕様の2T-G型エンジン(最高出115ps/最大トルク14.5kgm)及び同レギュラー仕様の2T-GR型エンジン(最高出110ps/最大トルク14kgm)を搭載する「レビン」が追加されました。
更に同年8月実施の2度目のマイナーチェンジにより、フェイスリフトと共に3K-B型エンジンを搭載する「1200SR」が追加されました。次いで1973年4月に、1.6L直4OHVハイオク仕様の2T-B型エンジン(最高出力105ps/最大トルク14.2kgm)及び同レギュラー仕様お2T-BR型エンジン(最高出力100ps/最大トルク13.9kgm)を搭載するクーペ「レビンJ」「1600SR」「1600SL」及びセダン「1600SL」が追加されました。
同時に、1.2L/1.4L車は昭和48年排出ガス規制適合となりました。追って同年6月に、ハイデラックスに5速MT車が追加されました。そして1974年4月に後継モデルの「カローラ30」がデビューした事に伴い、1.4L/1.6L車が生産終了となったものの、1.2L車の下級グレードはエンジンをカローラ30と共通の3K-H型(最高出力71ps/最大トルク9.7kgm)に置換した上で販売が継続されました。
そして1977年12月に、全車生産終了となりました。
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