1989年にオートザム・ブランドから19年ぶりとなる2代目モデルが発売されたマツダの軽乗用車「キャロル」は、1995年10月のフルモデルチェンジにより3代目モデルに移行しました。先代からのキープコンセプトで、プラットフォームやパワートレインなど根幹部品をスズキから供給を受ける点も同一となるものの、女性ユーザーを意識した先代に対し男性ユーザーの取り込みも狙ったエクステリア・デザインが採用された事が特徴でした。
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先代より精悍なスタイリングに
ボディタイプは先代同様3ドアハッチバックのみの設定で、スタイリングは丸型2灯式ヘッドランプや曲線基調のボディラインを受け継ぎながらも、若干ボクシーかつ精悍なイメージに変貌しました。又、ヘッドランプのカバーが廃止されると共に、上級グレードに標準装備されるフォグランプは、先代のフロントグリル内からバンパー下部に移設されました。
ボディサイズは全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,400~1,425mmという当時の軽自動車規格に準じたもので、先代後期型からは全長が5mm延長され、全高は10~15mm低く設定されました。ホイールベースは先代と同一の2,335mmで、車両重量もほぼ同等の610~680kgでした。サスペンション形式は、先代同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:I.T.L式が踏襲されました。
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エンジンは先代からのキャリオーバー
エンジンはスズキ製0.66L直3SOHCのF6A型NA及びインタークーラーターボがキャリオーバーされ、最高出力/最大トルクはNAが先代後期型と同一の52ps/5.7kgmで、ターボは3ps/0.8kgmアップの64ps/10kgmとなりました。トランスミッションは先代同様、NA車/ターボ車共に5速MTと3速トルコン式ATが設定され、駆動方式も同様にFFがベースで、NA車のみにフルタイム4WDが用意されました。
発売時のグレード体系は、下からNAエンジン搭載の「S」「SG」「HG」「ミレディ」「XG」、ターボエンジン搭載の「XRターボ」の全6タイプでした。装備面では、全車に運転席SRSエアバッグシステムが標準装備された点が先代との最大の相違点でした。そして1997年3月の一部改良で、最高出力55psのEPI(電子燃料噴射)仕様NAエンジンが追加されると共に、SとHGが廃止されました。
更に同年、マツダスピードからレーシーなエクステリアパーツ「ツーリングキットA-スペック」が装着されるコンプリートカーが台数限定で発売されました。そして1998年10月に、マツダ・ブランドから発売されたアルトのOEM車両となった4代目モデルにバトンタッチして生産終了となりました。販売面では、先代ほどの成功を収める事は出来ませんでした。
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