マツダは1989年11月、新規に立ち上げた販売チャンネル「オートザム」より、1970年に初代モデルが生産終了となって以来19年ぶりの復活となる2代目「キャロル」を発売、軽自動車市場に返り咲きました。オリジナル設計だった初代とは異なり、提携関係にあるスズキの3代目「アルト」とプラットフォームやパワートレインを共有する姉妹車種でした。
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ファンシー系のスタイリングが特徴
ボディタイプは、5ドアハッチバックも設定されたアルトと異なり3ドアハッチバックのみの設定で、スタイリングも機能性重視でボクシーなアルトと異なり、丸みを帯びたファンシー系のテイストで纏められていました。デビュー当初のボディサイズは全長3,190mm×全幅1,395mm×全高1,415~1,435mmで、全長は当時の軽自動車規格より僅かに短い一方、全高やアルトよりも若干高く設定されていました。
ホイールベースはアルトと同一の2,335mmで、車両重量は初期型で580~630kgでした。サスペンション形式はアルトと共通のフロント:マクファーソンストラット式/リア:I.T.L式で、駆動方式も同様にFFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは前述のようにスズキ製で、当初は0.55L直3SOHC NAのF5B型(最高出力40ps/最大トルク4.3kgm)が搭載されました。
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オートザム キャロルのCM
規格変更に対応しボディと排気量を拡大
トランスミッションは、4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。発売時のグレード体系は下から「e」「f」「g」の3タイプで、トップグレードとなるgにはキャンバストップが備わりました。そして翌1990年3月に、軽自動車規格改正に伴う一部改良が実施され、エンジンが0.66LのF6A型(最高出力42ps/最大トルク5.3kgm)に置換されると共に全長が3,250mmに延長されました。
次いで1991年1月に、fがベースの特別仕様車「fスペシャル」が設定されました。追って同年3月のマイナーチェンジでは、フェイスリフトと共にエンジンのアウトプットが最高出力52ps/最大トルク5.7kgmに向上しました。同時に新グレード「ミレディ」が追加された他、エントリーグレードeのMTが4速から5速に変更されました。次いで同年8月に、gがベースの特別仕様車「gスペシャル」が設定されました。
追って翌9月に、5速MTのみだった4WD車に3速ATが追加されると共に、fをベースにした特別仕様車「fスペシャルⅡ」が設定されました。更に同年11月にfベースの特別仕様車「ホワイトエディション」が、1992年2月にfベースの特別仕様車「fエクストラ」が相次いで設定されました。
M/Cでターボ車を追加
次いで1992年8月のマイナーチェンジでは、フェイスリフトと共に全長を40mm延長、同時にF6A型ターボエンジン(最高出力61ps/最大トルク9.2kgm)を搭載し、ボンネットフード上にエアスクープが備わるFFグレード「ターボf」「ターボg」が追加されました。更に、NAエンジン車にも新グレード「eカスタム」「ミレディ・キャンバストップ」が加わりました。
続いて1993年9月に、e及びfをベースに装備を簡略化した新グレード「eジュニア」「fジュニア」が追加されました。次いで1994年1月にfベースの特別仕様車「fセレクション」「fセレクション・キャンバストップ付」が、同年5月にfジュニアベースの特別仕様車「ジュニアセレクション」が設定されました。
そして1995年5月に、最後の特別仕様車となるfジュニアがベースの「Fリミテッド」が設定された後、同年10月に3代目AC系にバトンタッチして生産終了となりました。
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