日産自動車は2004年10月、Y34型「セドリック」「グロリア」に代わる新型プレミアムセダン「フーガ」を発売しました。グリーンハウスの拡大によりクラストップの居住性を実現すると共に、V8エンジン搭載車や4輪操舵システム「リア・アクティブステア」装着車が設定されるなど、よりプレミアム性や走行性能を追求したモデルとなりました。
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空力重視のデザインを採用
スタイリングは、セドリック/グロリアと比較して優美かつダイナミックなフォルムに変貌すると共に、空力特性向上にも注力されたものとなりました。ボディサイズは全長4,830~4,840mm×全幅1,795mm×全高1,510~1,525mmで、セドリック/グロリアから全長が若干短縮された一方、全幅と全高が拡大されました。又、ホイールベースは100mm延長され2,900mmとなりました。
プラットフォームは一新され、サスペンション形式はフロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:マルチリンク式が採用されました。駆動方式はFRとフルタイム4WDが設定され、エンジンは当初2.5L V6DOHCのVQ25DE型(最高出力210ps/最大トルク27kgm)と、3.5L V6DOHCのVQ35DE型(最高出力280ps/最大トルク37kgm)が用意されました。
トランスミッションは、全車5速トルコン式ATが組み合わせられました。当初のグレード体系は、下から「250XV」「250GT」「350XV FOUR」「350GT」「350GT FOUR」「350XV」の6タイプが基本で、更に350GTにはリア・アクティブステアなどが備わる「スポーツパッケージ」が、350XVには後席パワーリクライニングシートなどが装備される「VIP」が設定されました。
そして2005年8月、全長を4,900mmに延長したボディに4.5L V8DOHCのVK35DE型エンジン(最高出力333ps/最大トルク46kgm)を搭載する「450GT」「450GTスポーツパッケージ」が追加されると共に、250XVにもVIPが設定されました。次いで2006年5月の仕様向上により、一部グレードのみの装備だった助手席パワーシートや本木目フィニッシャーなどが全車に標準化されました。
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日産 初代フーガのCM
M/CでV6車のエンジンを置換
続いて2007年12月のマイナーチェンジで内外装デザインが変更されると共に、2.5L車のエンジンがVQ25HR型(最高出力223ps/最大トルク26.8kgm)に、3.5L車のエンジンがVQ35HR型(最高出力313ps/最大トルク36.5kgm)にそれぞれ置換されました。同時に、5速ATにスポーツモードの「DSモード」が追加されました。
又、グレード体系も見直され、XV系が廃止になりGT系に一本化されると同時に、スポーツパッケージに代わりスポーツ性重視の「タイプS」と後席の快適性を重視した「タイプP」が設定されました。次いで2008年10月の仕様向上で、全車にSRSカーテンエアバッグシステムが標準化されるなど安全装備の強化が図られました。
そして2009年11月にフルモデルチェンジが実施され、現行型となる2代目Y51型に移行しました。
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