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フォード ピント (1970-1980):日本車キラーとしてデビューするも欠陥で大問題に

フォード ピント 1972

フォード・モーターは1970年9月、同社のボトム・レンジに位置する新型サブコンパクトカー「ピント」を発売しました。当時アメリカ市場で大きなシェアを獲得していた日本製小型車に対抗する為に開発された「日本車キラー」で、低廉な価格設定により販売台数の面では成功を収めたものの、構造上の欠陥に伴う事故が発生し経営面で大きなダメージをもたらしました。(ピント事件については後述)

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アメリカ車としては小型軽量なボディ

フォード ピント Squire Wagon 1978

ボディタイプは当初は2ドアセダンのみの設定で、スタイリングはファストバックの流麗なフォルムが特徴でした。

ボディ・ディメンションは全長4,140mm×全幅1,763mm×全高1,270mm、ホイールベース2,388mmで、アメリカ車としてはコンパクトにまとめられていました。また、車両重量も初期型で914~937kgと軽量に抑えられていました。駆動方式はコンベンショナルなFRを採用、エンジンは当初1.6L直4OHV(最高出力76ps)が標準で、オプションで2L直4SOHC(最高出力96ps)が用意されました。

フォード ピントのCM

ハッチバックとワゴンを追加

トランスミッションは、4速MTと3速トルコン式ATが設定されました。また、ブレーキは4輪ドラム式で、ステアリング形式はラック&ピニオン式が採用されました。その後1971年2月に、セダンをベースにテールゲートを追加し、折り畳み式リアシートを標準装備した3ドアハッチバックモデル「ランナバウト」が追加されました。

フォード ピント Cruising Wagon 1979

そしてこの年の末にリリースされた1972年モデルでは、排出ガス規制への対応によりエンジンの最高出力が1.6Lは55psに、2Lは87psにドロップしました。次いで1972年2月、全長を4,390mmに延長し、フロントにディスクブレーキを装備した3ドアステーションワゴンが追加されました。続いて1974年モデルから、衝撃吸収バンパーが採用されました。

V6エンジンを追加

フォード ピント Runabout 1979

同時に、エンンジンが従来の1.6L/2Lから2.3L直4SOHC(最高出力91ps)に変更されました。次いで1975年モデルでは、2.8L V6OHVの「ケルン・エンジン」(最高出力98ps)が追加されました。続いて1977年モデルでは、ステーションワゴンの派生モデルとしてリアピラーに丸窓が備わる「クルージングワゴン」がラインナップに加えられました。

フォード ピント 1980

次いで1979年モデルでフェイスリフトが実施され、ヘッドランプが丸型2灯式から角型2灯式に変更されるとともに、リアコンビネーションランプが大型化されました。そして1979年末に登場した1980年モデルでケルン・エンジン搭載車が廃止された後、1980年をもって全車生産終了となりました。後継モデルのリリースはなく、ピントの車名は1代限りで消滅しました。

フォード ピント事件

フォード ピントと言えば名前を覚えている人は「ピント事件」として覚えている人が殆どという位に有名な問題となりました。

ピントは低価格で販売する為に当時の一般的な開発期間(約43か月間)よりも短い開発期間(約25か月)で開発が行われました。日本車などコンパクトで安いクルマへの対抗モデルであった為コスト・重量低減が目標が厳しく管理された結果、リアバンパー周辺の強度不足や、ガソリンタンクがリアバンパーに近いレイアウトなどが重なり、追突事故を起こすと炎上する危険性を持っていました。

追突実験でピントが炎上する動画

市販された翌年(1972年)に、追突事故で車両が炎上しドライバーが死亡する事故が起こりました。フォードは車両の改修費用と事故が発生した際に被害者に支払う賠償金を天秤に掛け、賠償金を支払った方が安く済むから対策はしないという経営判断をしたと言われています。

この事件によりフォードは人命よりも企業の利益を追求したと世間からの批判を浴び、ピントが一代限りで終わるだけでなく、フォードの企業イメージも大きく低下する事態になりました。

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