ホンダ N-ONE (初代 2012-):往年のN360をモチーフにした個性派軽トールワゴン [JG1/2]

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダの軽トールワゴン「N-ONE」は、2012年11月、「N-BOX」「N-BOX+」に次ぐ同社のNシリーズ第3弾として発売が開始されました。前年に開催された東京モーターショーに出展されたコンセプトカー「N CONCEPT 4」をベースとした市販バージョンで、1960年代のベストセラー軽乗用車「N360」をモチーフにしたデザインが採用されている事が最大の特徴となっています。

フロントマスクとリアビューにN360の面影

スタイリングは、背の低い2ドアセダンであったN360と比較すると、背の高いディメンションや5ドアハッチバック型であるなどの相違点があり、基本的なプロポーションは大きく事なります。しかし、丸型2灯式ヘッドランプを配したフロントマスクや、正方形のテールランプを備えるスラントしたリアビューは、正にN360を彷彿とさせるものになっています。

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,610mm~1,630mmで、全高は一般的なトールワゴンより若干低く設定されているものの、多くの立体駐車場に収まらない高さとなっています。N360との比較では、軽自動車規格の改正により全長と全幅が二回り程拡大されている他、全高が30cm近く高くなっています。ホイールベースは2,520mmで、プラットフォームを共用するN-BOXと同一になっています。

基本メカニズムはN-BOX、N-WGNと共通

車両重量は840kg~920kgでN-BOXよりも100kg程軽く、一般的な軽トールワゴンと同程度の重さとなっています。駆動方式はN-BOX同様FF及びオンデマントタイプのフルタイム4WDで、サスペンションも共通の前:マクファーソンストラット式/後:リジッドアクスル式(FF)・ドディオンアクスル式(4WD)となっています。パワートレインもN-BOXと共通で、エンジンは0.66L直3DOHCのS07A型が搭載されます。

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

スペックもN-BOXから変更はなく、NA仕様が最高出力58ps/7,300rpm、最大トルク6.6kgm/3,500rpm、ターボ仕様が最高出力64ps/6,000rpm、最大トルク10.6kgm/2,600rpmで、NA・ターボ共にクラストップレベルのスペックとなっています。トランスミッションもN-BOX同様、全車にCVTが採用されます。燃費は21.8km/L~27km/Lで、N-BOXより遥かに優れた数値となっています。

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

ブレーキは前ディスク/後ドラム式で、ターボ車のみディスクブレーキがベンチレーテッド型となります。インテリア面では、インパネは雰囲気こそN-BOXと類似するものの、それとは異なるデザインが採用されエクステリアのイメージとの整合が図られています。又、横滑り防止装置「VSA」が全車に標準装備されるなど、充実した安全装備が特徴となっています。

マイナーチェンジで燃費と装備を改善

グレード体系は、NA標準グレードの「G」、NA上級グレードの「プレミアム」、ターボ標準グレードの「ツアラー」、ターボ上級グレードの「プレミアムツアラー」の4種類が基本となっています。又、ルーフの色が異なる2トンカラースタイル仕様が設定されます。そして2014年5月にマイナーチェンジを実施し、エンジンの改良により燃費が23km/L~28.4km/Lへと向上しました。

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

同時に、安全装備や快適装備の充実が図られ、プラズマクラスター技術搭載フルオートエアコンやIR/UVカット機能付きフロント&フロントドアガラスが採用された他、衝突被害軽減ブレーキ「シティブレーキアクティブシステム」や前席用iサイド&サイドカーテンエアバッグシステムをセットにした、「あんしんパッケージ」装備グレードが設定されました。

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダ N-ONE 2015 (出典:honda.co.jp)

N-ONEは走行性能には定評があり、スタイリングもユニークさが評価される一方、全高の高いディメンションは賛否両論分かれています。販売面では発売当初は好調であったものの、近年は同社のN-WGNの存在や競合各社からニューモデルの投入が相次いでいる事もあり、やや下降傾向になっています。

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