ジャガーは2015年9月のフランクフルト・ショーにおいて、同社初のクロスオーバーSUVとなる「Fペース」を発表しました。アルミニウムを多用した軽量モノコックボディや電子デバイスの採用などによる走行性能の高さに加え、広い室内スペースやラゲッジスペースが備わるなど、優れたトータルバランスが持ち味となっています。
用意されるエンジンは全て過給器付
「XE」や「XF」などにも通じる意匠のフロントマスクが備わる5ドアボディのサイズは、全長4,731mm×全幅1,936mm×全高1,652mm、ホイールベース2,874mmで、車両重量は1,665~1,860kgとなっています。サスペンションは、フロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:インテグラルリンク式による4輪独立懸架が採用されます。
駆動方式はオンデマンドタイプのフルタイム4WDで、前後重量配分はほぼ50:50を実現しています。欧州仕様のエンジンは、2種類の3L V6ガソリンスーパーチャージド(最高出力340ps/最大トルク45.9kgm及び最高出力380ps/最大トルク45.9kgm)と、2L直4(最高出力180ps/最大トルク43.9kgm)及び3L V6(最高出力300ps/最大トルク71.4kgm)のディーゼルターボが用意されます。
TFT液晶メーターを採用
組み合わせられるトランスミッションは8速ATの他、2Lディーゼルターボには6速MTも用意されます。最もパワフルな380ps版ガソリン3Lエンジン搭載車の動力性能は、最高速度250km/h・0-100km/h加速5.5sとなっています。一方、室内は2列シート5人乗り仕様で、ダッシュボードにはメーター機能とナビゲーション機能を併せ持つ12.3インチTFTインストルメントクラスターが備わります。
又、走行性能を高める為の電子デバイスとして、コーナーリング時のトラクション性能を確保する「IDD」やアンダーステアを抑制する「TVbB」、急な下り勾配でも一定の低速度をキープ出来る「ASPC」などが用意されます。更に、安全装備として衝突被害軽減ブレーキ「AEB」や、車線逸脱警告機能などが装備されます。
日本市場においてはまず2015年11月に、380ps版3Lガソリンエンジンを搭載し、専用ボディカラーや22インチアルミホイール、ウィンザーレザースポーツシート、スライド式パノラミックルーフなどが装備される特別仕様車「ファーストエディション」が50台限定で先行リリースされました。追って2016年1月には、カタログモデルの予約受付が開始されました。
グレード体系は、2Lディーゼルエンジン+8速AT搭載の「20dピュア」「20dプレステージ」「20d R-スポーツ」、340ps版3Lガソリンエンジン搭載の「35t Rスポーツ」、380ps版3Lガソリンエンジン搭載の「S」の5タイプがラインナップされました。