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リンカーン タウンカー (3代目 1997-2011):スタイリングを一新し、追ってロングボディ仕様を追加

フォード・モーターのリンカーン・ブランドから、1980年に「コンチネンタル・マークⅤ」の後を継ぐフルサイズセダンとして発売された「タウンカー」は、1997年に8年ぶりにして2度目のフルモデルチェンジを受け、3代目モデルに移行しました。「フォード・パンサープラットフォーム」を踏襲しながらも、操縦安定性の向上などが図られました。

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曲線基調のスタイリングに

ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみの設定で、エクステリア・デザインはそれまでのスクエアなものから曲線基調へと大きく変貌を遂げました。ボディサイズは全長5,469mm×全幅1,986mm×全高1,473mmで、先代から全長が短縮された一方、全高は若干高められました。また、ホイールベースは10mm延長され2,990mmとなりました。

駆動方式はFRを踏襲し、エンジンも4.6L V8SOHCの「モジュラー」がキャリオーバーされました。最高出力203ps/最大トルク38kgmのシングルエキゾースト仕様と、最高出力218ps/最大トルク39.5kgmのデュアルエキゾースト仕様があり、「エグゼクティブ・シリーズ」には前者が、「シグネチャー・シリーズ」と「カルティエ・デザイナー・エディション」には後者が搭載されました。

いずれも、組み合わせられるトランスミッションは先代同様の4速トルコン式ATでした。サスペンション形式は、フロントにショート&ロングアーム/コイル式、リアに4リンク/エアースプリング式が採用されました。また、ブレーキは前後ともにベンチレーテッド・ディスク式が装備され、タイヤは先代よりも大径かつハイトの低いP225/60SR16サイズが装着されました。

ビッグM/Cでステアリング形式を変更

安全装備面では、SRSデュアル&サイドエアバッグシステムやABS、トラクションコントロールなどが採用されました。その後2001年に、全長とホイールベースを約150mm延長し、後席の居住性を向上させた「タウンカーL」が追加されました。次いで2003年にビッグマイナーチェンジが実施され、内外装デザインの変更とともにプラットフォームやサスペンションに大幅な改良が加えられました。

同時に、ステアリング形式がそれまでのリサーキュレーティング・ボール式からラック&ピニオン式に変更されました。その後も小規模な変更を加えながら、2011年まで生産が継続されました。日本市場においては、1998年12月に「シグネチャー」「シグネチャーツーリングセダン」が初上陸を果たしました。いずれも左ハンドル仕様のみの設定でした。

次いで2002年3月に、グレード体系が標準ボディの「シグネチャーS」「シグネチャーSP」「シグネチャーST」と、ロングボディの「シグネチャーSL」の4タイプに変更されるとともに、全車右ハンドル仕様となりました。次いで2004年4月にマイナーチェンジ版に切り替えられ、2007年8月にはグレードが標準ボディの「シグネチャーリミテッド」とロングボディの「シグネチャーロング」の2タイプに整理されました。

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