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日産 ムラーノ (2代目 2008-2015):先代と異なり最初から世界戦略車として開発 [Z51]

2002年に北米市場でデビューし、2004年から日本国内での販売が開始された日産自動車のクロスオーバーSUV「ムラーノ」は、2008年9月に4年ぶりのフルモデルチェンジが実施され2代目Z51型に移行しました。元々北米市場専用モデルとして開発された経緯を持つ先代と異なり、最初から世界約170か国での発売を前提とした世界戦略車として開発されました。

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スタイリングはキープコンセプト

ボディタイプは先代同様2列シート5人乗り仕様の5ドアで、スタイリングも丸みを帯びたフォルムやキックアップしたリアクォーターウィンドウ、個性的なフロントマスクやリアビューなど、先代のイメージが踏襲されました。ボディサイズは全長4,825mm×全幅1,895mm×全高1,700mmで、先代からそれぞれ55mm×15mm×15mm拡大されました。

プラットフォームは一新されたものの、ホイールベースは先代と共通の2,825mmで、サスペンションもフロント:ストラット式/リア:マルチリンク式による4輪独立懸架が踏襲されました。駆動方式は当初、FFの設定が無くなりフルタイム4WDのみが用意されました。エンジンは、2.5L直4DOHCのQR25DE型と3.5L V6DOHCのVQ35DE型のガソリンNA2種類がキャリオーバーされました。

最高出力/最大トルクはそれぞれ170ps/25kgm、260ps/34.3kgmで、共に先代からアウトプットが高められると共に、燃費性能も改善されました。トランスミッションは、先代では4速トルコン式ATが搭載された2.5L車も含め、全車6速マニュアルモード付の「エクストロニックCVT」に統一されました。

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安全装備を強化

当初のグレード体系は、下から2.5Lの「250XL FOUR」「250XV FOUR」と、3.5Lの「350XL FOUR」「350XV FOUR」の4タイプがラインナップされました。装備面では、全車にサイド&カーテンエアバッグシステムやVDC(横滑り防止装置)+ブレーキLSD、前席アクティブヘッドレストなどが採用され、安全性能が向上しました。

そして2010年1月、2.5L車にFF方式の新グレード「250XL」「250XV」が追加されると共に、350XL FOURは廃止されました。次いで2011年2月のマイナーチェンジにより、エクステリア面ではフロントグリルやバンパー、リアコンビネーションランプ、アルミホイールなどの意匠変更、インテリア面ではメーターパネルやシートなどの意匠変更が実施されました。

続いて2012年2月にボディカラーが一部変更されると共に、250XV/250XV FOUR/350XV FOURをベースに専用の内外装やBOSEサウンドシステムが備わる特別仕様車「モード・ビアンコ」が設定されました。更に同年12月にもボディカラーの見直しが行われた他、250XV/250XV FOUR/350XV FOURがベースの特別仕様車「モード・ロッソ」が設定されました。

次いで2013年11月に、最後の特別仕様車として250XV/250XV FOUR/350XV FOURをベースとした「モード・ビアネロ」が設定されました。そして2014年12月に北米において次期モデルZ52型が発表されたものの、日本国内には導入されず、Z51型の在庫販売が終了した2015年4月を持ってムラーノな車名は日産の国内ラインナップから消滅しました。

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